家に居るとき、ふとパキッと音が鳴ることがありませんか?
もしかして…心霊現象?!なんてオロオロしてしまうこともありますよね。
しかし、これはもしかしたら家鳴り(やなり)が原因かもしれません。
日本の戸建て物件のほとんどが木造住宅となっているので、自然に音が鳴ることがあるのです。
また、少し揺れたような気がして「もしかして、地震?」とドキドキするものの、実はこの家鳴りによるものだったということもあります。
でも具体的にこの家鳴りの原因は、どのようなことが挙げられるのでしょうか。
そして地震によって家鳴りしやすくなるの理由などについても、詳しく説明していきたいと思います。
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家鳴りの原因とは?
家鳴りを気にするということは昔からあったようで、多くは「家に住みついている妖怪のせい」だと思われていました。
しかし実際はもちろん妖怪のせいではなく…正解は家の建材が建築年数とともにだんだん馴染んでくる際に起きる摩擦音だったのです。
家鳴りが一番起こりやすいのは、新築の戸建てだと言われています。
これは材木を組み立てて家を作ったばかりでまだ建材どうしが馴染んでおらず、定位置が定まっていないためです。
新築の家の場合、建材に塗料や接着剤が塗られてからまだ年数が経っていないので、木にわずかながら水分が含まれています。
そのため年数が経つごとにその水分が蒸発していって、建材の形が変わることがあります。
このときに少しだけ建材同士のズレが起こる際に、家鳴りが起こってくるのです。
新築の建材同士が馴染んでくるまではおよそ5年かかるので、この間に最も木の割れる音や軋み音のする家鳴りが起こります。
この建材が乾燥することによって起こりやすくなる家鳴りは、やはり空気の乾燥する秋冬に多く起きると言われています。
また昼と夜の寒暖差が大きい場合も、家鳴りがしやすくなります。
新築で家を建ててからしばらく経って、何だかクロスの繋ぎ目がズレ気味になってきたなと感じることがありますが、これは乾燥とともに建材が少しずつ形を変えて馴染んでいっている証拠なのです。
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地震の後は家鳴りしやすい?
でも我が家は新築でもないけれど、家鳴りが気になる!ということもあると思います。
その場合は、もしかしたら地震が原因で家がほんの少し歪んできてしまったことで建材がズレて家鳴りが起きている可能性があります。
そしてまだはっきりとした事実は解明されていないのですが、大地震の数日前から家鳴りが起こる場合があるようです。
これは大地震の前の、わたしたちが気づかないくらいの細かい揺れや地殻変動に伴って、家の構造が少しズレていくということが原因として考えられています。
新築ではないのに家鳴りが激しいという場合には、大地震の前兆であるという可能性も否定はできません。
地震に関しては今研究の真っ最中ではありますが、やはり細かいところまで特定するのはなかなか難しいというのが正直なところです。
大地震というのはそうそうあるものではありませんが、関東地方に関してはいつ大地震が起きてもおかしくない状況下なのは確かです。
家鳴りをひとつのサインとして、地震対策をしておくのも良いのではないでしょうか。
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家鳴りの対策と予防法!
それでは気になる家鳴りの対策と予防法について、建築業者が教える4つのポイントを順番に説明していきます!
新築後5年程度は我慢する
まず、新築の場合には建材が馴染んでくるまで時間がかかります。
だいたい5年は家鳴りがすることが多いのですが、次第に落ち着いてくるそうなのである程度は我慢することも大切みたいですね。
新しい家なのに、パキッと音がしたりバリバリいったりするのは何だか不安感がありますよね…。
でも、なぜ家鳴りがするのかをきちんと理解していれば、不安に思うことはありません。
時が過ぎて、建材が落ち着くのを待ちましょう。
外気温と室内温度の差が大きくならないようにする
外気温と室内温度の差が大きいと、建材に負担をかけてしまうことが多く、結果家鳴りがしてしまいます。
エアコンの設定温度はエコモードにして、あまり温度差が出ないように気をつけてみてください。
特に新築のときからこのような配慮をしていると、長い将来、家鳴りが起こりにくくなりますよ!
部屋の湿度を高めに設定する
家鳴りの一番の原因は、建材が乾燥することによる変形によるものです。
そのため、建材が乾燥しないように部屋の湿度をある程度高く保つことが大切です。
目安としては、60%ほどをキープすれば風邪なども防ぎやすくなりますし、一石二鳥です。
ただ湿度が逆に高過ぎると、カビが発生してしまう可能性がありますので注意をしてください。
湿度計を購入して、常に一定に保ちたいですね。
重い家具の配置に気をつける
ピアノや食器棚のような重たい家具の配置が家全体でみて偏った方向にばかり置いていると、家が歪みやすくなってしまいます。
これを防ぐために、重い家具を置く際にはその場所も満遍なく置いていくことが大切です。
以上となります。
家鳴りにが気になるという方がちょっとでも安心してくれれば幸いです。
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