橋本病は妊娠しにくい?橋本病が与える身体へのリスクと影響!

あなたは「橋本病」という言葉を聞いたことがありますか?

橋本病は特に女性に多い病気で、30代~40代になると増えると言われています。

今回は、橋本病の症状や妊娠との関係、リスクや橋本病が体に及ぼす影響について解説します。

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橋本病とは?

橋本病とは甲状腺臓器特異性自己免疫疾患のひとつです。

「慢性甲状腺炎(まんせいこうじょうせんえん)」とも呼ばれています。

慢性甲状腺炎に関する論文を九州大学の橋本策博士が世界で初めて医学雑誌に発表したことから「橋本病」と名づけられました。

20代後半~40代の女性に多くみられる病気で、甲状腺に慢性的に炎症が起きます。

甲状腺は首の真ん中から少し下のあたりに位置しており、人間の体に必要な甲状腺ホルモンの分泌を担っている臓器です。

しかし、体質の変化によって体が甲状腺ホルモンを異物とみなしてしまうことがあります。

甲状腺ホルモンが異物とみなされると体内で甲状腺ホルモンに対する自己抗体が作られ、甲状腺を破壊してしまいます。

甲状腺が破壊し続けられると、徐々に甲状腺機能低下症になっていくのです。

なお、体質の変化や自己免疫の異常がどのようなきっかけで起こるのかはいまだに解明されていません。

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橋本病になるとどんな症状が起こるの?

橋本病は甲状腺ホルモンが不足することによって新陳代謝が低下するため、様々な症状が表れます。

代表的な症状としてのどが腫れる、経血量が増える、月経が長引く、寒がりになる、のどに違和感があるなどが挙げられます。

その他にも、十分な睡眠をとっているにも関わらず眠たくなる、居眠りをする、やる気がでないなどの症状が見られることがあります。

甲状腺機能低下症でも同様の症状が見られます。

また、橋本病は精神的に不安定になり、イライラしたり落ち込んだりなど喜怒哀楽が激しくなることもあります。

精神疾患と症状が似ていることから、間違えてうつ病などと診断されることも珍しくありません。

妊娠しにくくなるって本当?

橋本病を発症すると、甲状腺ホルモンが減少し体内のホルモンが不足した状態になります。

ホルモンが不足すると女性ホルモンのバランスが崩れてしまい、排卵障害や月経不順などを引き起こす可能性があります。

排卵障害や月経不順は不妊の原因のひとつですので、甲状腺機能が低下した状態が続くと妊娠しにくい状態になってしまうと考えられます。

また、甲状腺の機能が低下した状態が続くと、甲状腺刺激ホルモンの分泌が亢進して「高プロラクチン血症」になることがあります。

高プロラクチン血症とは、着床や妊娠維持に必要なプロラクチンと呼ばれるホルモンの血中濃度が高くなる疾患です。

高プロラクチン血症も不妊の原因のひとつと言われています。

ただし、橋本病だからといって必ずしも不妊症になるとは限りません。

もしも妊娠を望んでいるにもかかわらずなかなか授からないという場合には、甲状腺ホルモンが何かしらの異常が起きている可能性がありますので、一度医師に相談することをおすすめします。

橋本病が体に与えるリスク・影響って?

橋本病を発症した場合のリスク・影響として最も考えておかなければならないのが「妊娠・出産」です。

橋本病にかかったまま妊娠をすると、流産のリスクが高まったり妊娠高血圧症になりやすいと言われています。

また、胎児の脳の成長障害や発育などにも影響が出ることが懸念されています。

さらに、妊娠による体質の変化によって症状が悪化する可能性も否定できません。

そのため、定期的に医師の診断を受ける必要はあります。

ただし、病院で橋本病と診断され治療を続けているのであれば、これらのリスクは軽減されます。

一方で、橋本病と気づかず妊娠していた場合には上記のリスクが大きく伴ってきます。

妊娠してから日数が経過して橋本病と診断されたときには、すでに胎児に悪影響が及んでいたということにもなりかねません。

つまり、適切な治療を受けながら甲状腺ホルモンの分泌量を正常に保つことができれば、健常者と同様に妊娠・出産ができると考えられます。

また、橋本病は妊娠・出産だけでなく、症状によっては仕事や日常生活にも影響を及ぼすことがあります。

橋本病の症状は実に様々ですが、異常な眠気を感じたり、ちょっとしたことですぐに疲れが出てしまったり、集中力が切れやすくなることがあります。

いくら規則正しい生活を送っていても、これらの症状が慢性的に起こることもあるのです。

仕事中に異常な眠気を感じたり、やる気が出ずにダラダラと仕事を行っていると、周りにだらしないと思われて信頼を失ったり、ミスを起こす原因にもなってしまいます。

仕事に支障をきたすことがありますので、あまりにも辛いようであれば仕事を休むなどの対応が必要になります。

橋本病の症状の中には精神疾患と似ているものもあることから、悲しいことに上司や同僚に説明をしても認知されないことがあります。

橋本病と診断されたことや症状について会社に話すかどうかはあなた次第です。

ただし、あまりにも症状がひどいようであれば、しっかりと病状を説明し、橋本病について理解してもらえるように努めましょう。

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橋本病はどうやって治療するの?

橋本病と診断されたからと言って必ずしも治療が行われるわけではありません。

橋本病で治療が必要になるのは「のどに違和感がある人」「甲状腺機能低下症になっている人・もしくは甲状腺機能が低下している人」「甲状腺が腫れて大きくなっている人」です。

一般的には不足している甲状腺ホルモンを補うために甲状腺ホルモン剤が処方されます。

甲状腺ホルモンは少なくても多くてもいけないため、定期的に甲状腺ホルモンの値を検査しながら処方されます。

このように、橋本病の治療はホルモン剤を服用して甲状腺ホルモンの値を検査しながら様子見となります。

ただし、甲状腺が腫れあがって喉の器官を狭めたり圧迫している場合には、手術で甲状腺を切除をしなければならないことがあります。

なお、甲状腺ホルモン剤はその人に合わせて適切な量が処方されています。

調子が良いからと言って服用量を減らしたり、調子が悪いからと言って過剰摂取しては絶対にいけません。

まとめ

橋本病は難病ではありません。

橋本病と診断されたからと妊娠も出産も諦めなければならないということはありません。

適切な治療を受けることによって健常者と同様に子どもを授かることもできますし、健康な赤ちゃんを産むこともできます。

橋本病は自覚症状が様々なため、橋本病と診断されるまでに時間がかかることがあるかもしれません。

橋本病に該当する症状は複数見られたときには、一度病院に相談してみることをおすすめします。

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