よく独り言が多い人は変人扱いされたりします。
職場に大した内容でなくてもぶつぶつ独り言を言っている人がいると気になってしまいますし、独り言をつぶやいている人と街中ですれ違うときなどは思わずドキドキしてしまいますよね。
また、中には独り言が多いとよく言われる人もいるのではないでしょうか。
独り言が多いのは何かの病気なの?
この記事では独り言を言ってしまう原因や治し方について紹介します。
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どうして独り言を言ってしまうの?
独り言は多かれ少なかれ誰でも言うものです。
何か失敗したときに「ああ、しまった!」と言ってしまった経験は誰にでもあるものです。
このような独り言を言うのには、自分の精神を守ろうとしている心理があると言われています。
まず一つとして、頭の中で色んな考えが渦巻くのを言葉に出すことで一旦思考を休ませる効果があると言われています。
頭の中で別のことを考えながら何かをしゃべるというのは結構難しいもので、しゃべる内容や考えの内容が難しくなるほどそれを同時にこなすのは困難になります。
例えば大切な仕事の書類をどこかに忘れてしまった場合、どこに忘れたか、どうやって上司に伝えようか、どのような問題が起こるか、いつ探しに行けるかなど様々な考えが頭の中で渦巻きます。
そのような時に独り言を言って思考を止めることで、落ち着いて対処法を考えることができるようになるようです。
また、口に出すことで現実を認識し直すという効果も考えられています。
独り言に出すことで他の人へのSOS サインを発っしたり、自分自身で問題がわかっているということを周囲にアピールすることで自分の精神の安定を図ったり周りからのそれ以上の追及を牽制したりという目的もあるようです。
これらは小さい頃からこれまでの環境や自己の性格に基づいて無意識のうちに行われていることが多いようです。
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長い独り言はやっぱりおかしい?
それでは一言の独り言ではなく、かなり長い独り言を言うような場合はどうなのでしょうか。
このような場合は自分自身と会話することで頭の中を整理していることが多いようです。
頭の中での思考は、特に集中して考え事をしているときや問題が山積している場合にはかなりの早さになります。
そうすると少しずつ考えが本来の道筋から外れてきて別のことに考えがとらわれてしまい一つの事柄に集中できなくなったり、頭の中がこんがらがってしまい上手く考えられなくなってしまいます。
そのようなときに自分の考えを口に出しながら考えると、話す速度は頭の中の速度よりもかなり遅いので改めてゆっくり考え込むことができます。
例えば、自分で何日もずっと悩み込んでいることを友達に相談すると、特にいいアドバイスをもらったわけでもないのに気持ちがすっと楽になった経験はないでしょうか。
これも、自分の言葉でしゃべるという過程で考えが整理され、かつ言葉にして出すことで問題がクリアになるということが大きいと考えられています。
独り言でもこれと同じ効果が得られると考えられています。
攻撃的な独り言は病気なの?
なかにはかなり物騒な独り言をいう人もいるそうですが、これは果たして病気なのでしょうか。
普段も冗談混じりにそういうことを言う人であれば、独り言のときにそのような言葉がでてきても至って普通のことなので気にすることはあまりないでしょう。
しかし普段の性格とは異なるような物騒な独り言の場合には病気の可能性もあります。
独り言で最も有名な病気は「統合失調症」と呼ばれる病気です。
この病気のときには幻聴が聞こえることが多く、近隣の住民から悪口を言われている、大声で邪魔をされていると感じたり、宇宙からの声や神の声などが聞こえてきたりします。
これらは本人にはしっかりと聞こえているため、周囲には独り言のようにしか見えなくても本人にはそれが独り言だという自覚はありません。
また、被害妄想などの妄想症状が出てきたり、思考がまとまらなかったり思考が他の人にも聞こえていると感じたり思考が溢れ出て困ったりといった症状も見られます。
統合失調症の場合、初期の段階では「もしかしたらおかしいかも」という考えがでてくることも多いようですが、症状が悪化してくると妄想を訂正することが不可能になってきうます。
ですので、自分で「何かおかしい」「ちょっと疲れがたまっているかな」と考えるときは話を聞いてもらうだけでもいいので病院に行ってみましょう。
また、家族、親友などが症状に困っている場合には、周りの助けが必要な状態になっている場合も多いので手を差し伸べてあげましょう。
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独り言を治すにはどうしたらいい?
健全な独り言は、それ自体は問題ではないのですが、周りの人の集中力を奪ったりして迷惑になっていることもあります。
まず、絶対独り言を言ってはいけないという考えは捨てるようにしましょう。
無理をするとただただストレスが溜まってしまい、長続きしない場合が多いものです。
ですので、不必要な独り言は少なくし、必要な独り言は独りではなく他の人に話しかけることで解消しましょう。
独り言は条件反射的に出ることが多いのですが、まずは常に落ち着きを保つようにすることが大切です。
次に、独り言を実際に声に出さずに心の中で言うようにする訓練をしてみましょう。
その上で本当に他の人に助けを求めたりしないといけない場合や、本当に大変なことで誰かと話さないといけないような場合には信頼できる上司や仲のいい同僚などに話しかけましょう。
電車の中で、他人の電話でのおしゃべりは気になるのに対して数人でのおしゃべりはそこまで気にならないように、ちゃんと相手のいる会話の場合はそこまで気にならない人が多いようです。
どうしても独り言が言いたい場合には人の少ないところに行くなどの配慮をすれば大丈夫でしょう。
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