連日の勉強や仕事でなかなか疲れ取れない。
でも、どうしても頑張らないといけないときってありますよね。
そのような場合にはどうすればいいんでしょうか?
一気に超回復する裏技のようなものがあったらいいんですが...
ということで、今回は疲れのメカニズムに焦点をあてつつ、疲れを取るにはどのような方法があるのか紹介します。
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疲れとはいったい何?
疲れは私たちの敵のように扱われることの方が多いですが、本当は疲れというのは私たちに休んだ方がいいことを教えてくれる大切な警報であることを忘れないでください。
とはいえ、アンケートによると現代社会では60%以上もの人が疲労感を自覚しており、その半数以上は慢性的に疲れていると答えています。
ゆっくり休めるのが最高の治療なのですが、社会人ともなるとそうは言っていられないですよね。
疲れを早く取るためには一体どうすればいのかを学ぶ前に、まずは疲労とはなにかを考えましょう。
我々が「疲労」と言う場合に厳密には「疲労感」と「疲労」が混ざっています。
疲労感:疲れているという感じのこと
疲労:本当に体が疲労していること
これらのことを指します。
言葉だけだと少しイメージしづらいと思いますので、具体気的な例を出して解説します。
例えば、私たちが好きではない仕事をしているときにはどんなに十分な休息を取った後でも疲れを感じます。
その一方で好きな仕事にとりかかる時には疲れを感じないといったことがあります。
この時に自覚している疲れは「疲労感」。
疲労感はメンタルの面での問題であり体は「疲労」していないため、好きな仕事のときには疲れを感じる事なく仕事をすることができます。
一方、疲労というのは、例えばマラソンの後に体が動かないような純粋な体の疲れをさします。
私たちが「疲れている」と言ったとき、どっちの体の疲れか心の疲れかどっちがメインなのかを考えてみましょう。
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心の疲れの場合はどうする?
心の疲れの場合はやはり気持ちのリフレッシュを図ることが大事です。
趣味に時間を使ったり、軽い運動をしたりとみなさんがそれぞれのリフレッシュ方法を持っていると思います。
アンケート調査ではお風呂に入ることが一番疲労回復に効果があったそうです。
シャワーでは同じようなリラックス効果は得られなかったようなので、湯船にゆっくりつかるという行為が大事なようです。
また、心と体は密接につながっているので、湯船につかり体がふわりと浮き全身の血の巡りがよくなることもリラックス効果と大きくつながっているのではと言われています。
また、仕事の後には自律神経を体中を戦闘モードにする交感神経系からリラックスした状態にする副交感神経系に切り替えることが疲れを取るのに大事です。
そのためにはゆっくりとした食事、お風呂、ヨガやストレッチ、心を落ち着かせるタイプのアロマなどが効果があると言われています。
眠ることは疲れをリセットするために一番大事な行為ですが、体が交感神経系に傾いたままで寝てもなかなか疲れはとれません。
ですので、あえてストレッチなどに少し時間を割くことで上質な眠りをとるようにし、疲れを取り除くようにしましょう。
体の疲れの場合にはどうする?
体の疲れについては実は疲れるメカニズムはまだよくわかっていません。
以前は運動した後にできる乳酸がよくないと言われていました。
しかし、実は乳酸はある程度速やかに体から除去されることや、マウスを使った研究では激しい運動の後、たとえ乳酸が除去されてもすぐにはマウスは動き出せないことがわかっています。
しかも最近の研究では乳酸には筋肉の保護効果があり、実は体に悪さをしているわけではないという考えもあるそうです。
また、脳にも乳酸はたまるそうですが、脳の神経細胞はこの乳酸を使って活発に動くこともできることが最近明らかになっていて、乳酸が脳の働きを妨げているという今までの考えは疑問視されているようです。
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超回復の裏技?酸素カプセルの効果は?
疲労回復に効果があるとして噂でよく言われているものの一つに酸素カプセルがあります。
酸素カプセルは高濃度の酸素を吸うことで体の隅々にまで酸素を行き渡らせ、疲れをとるといわれているものです。
しかし、効果を疑問視する声もあります。
まず、疲れているからといって血液中の酸素量が少なくなっているわけではないことが挙げられます。
次に、酸素カプセルではいつも吸っている酸素の1.5倍の量の酸素が供給され、店にもよりますが40分ほど酸素カプセル内で時間を過ごしておしまいになります。
ですが、1.5倍程度の酸素の量では外に出るとすぐににいつもの酸素量に戻ってしまいますし、睡眠でも疲れをとるのに6時間は必要なのに40分の短い時間で疲れがとれるような反応が体の中で起こっているかは不明です。
また、酸素カプセルはスポーツ選手によく使われており、スポーツ選手の体について研究するスポーツ医学という医学の分野があります。
酸素カプセルがでて10年以上も経つのに未だに疲労がとれたことを示す証拠は一切出ていません。
酸素カプセルはどちらかというと、いつもと違う非日常の空間で横たわるということで心の疲れをいやしているのではという見方が否定派の間ではよくいわれているようです。
超回復のドーピング?ニンニク注射は効果あるの?
ニンニク注射の成分は様々なようですが、主にビタミンB1が効果の中心であると言われています。
ビタミンB1は糖質からのエネルギー産生に関わっており、筋肉・脳の働きを助けているということが明らかになっています。
ニンニク注射に関しては長い間効果を証明する証拠がなかったのですが、最近になってビタミンB1を注射したマウスでは運動時間が伸びることがわかったそうです。
そのため、ニンニク注射やビタミンB1の摂取は人間でも運動時間を伸ばしてくれるかもしれず、疲労がある状態でも頑張れるようになるかもしれません。
ですが、あくまでも動けるようになるというだけで、疲れが取れるということではなさそうです。
ニンニク注射を打って疲れが取れたと錯覚し、本当は体は悲鳴をあげているなんてこともあるかもしれません。
そういったことには十分注意が必要ですね。
いかがだったでしょうか?
疲れはまだまだわからないことが多いので今後の研究に期待です。
疲労回復には良質な睡眠が大事であるという見解は常に変わっていないので、睡眠にはこだわるようにしましょう。
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