本来なら楽しいお酒の席ですが、飲むといつも湿疹ができてしまってかゆみが止まらない!ということはありませんか?
せっかくお酒の力でいい気分に酔っ払っていたのに、湿疹でかゆみの症状が出てしまうと一気に現実に引き戻されてしまいますよね。
しかし、なぜお酒を飲むと湿疹が出てしまうのでしょうか?
症状が少しでも抑えられたり予防ができれば、とても楽になると思います。
そこで今回はお酒を飲むと湿疹が出る原因が知りたい人に向けて、かゆみの症状がある場合の対策なども含めて詳しくご紹介します。
目次
お酒を飲むと湿疹が出る4つの原因
お酒を飲むと決まって湿疹が出てしまう場合には、一時的なものから体質的なことまで様々な原因があります。
中には体が弱っているサインであることも考えられるので、2回以上お酒を飲んで湿疹が出た場合には病院で調べてもらったほうが良さそうですね。
ではお酒を飲むと湿疹が出る原因を4つ見ていきましょう。
お酒に対するアレルギー反応のため
お酒にアレルギーなんてあるの?!と驚かれる方も多いかもしれません。
しかしお酒に含まれるアルコールや酸化防止剤(亜硫酸)などがキッカケで、血管内でヒスタミンという物質が増えてしまうと湿疹ができてしまうことがあるのです。
特にアレルギーの原因であるヒスタミンはワインに多く含まれているので、症状が現れやすい傾向にあります。
お酒を飲んでミミズ腫れのような湿疹が出た時は、アレルギーによる蕁麻疹の可能性が高いので一度検査をしてみると良いでしょう。
お酒を飲むと血流が良くなるため
お酒を飲むと、個人差はありますが体が熱くなったり顔が赤くなったりしますよね?
これはアルコールの作用で血管が拡張して血液が多く流れるためなのです。
血液の流れる量が多くなると、皮膚には刺激となってかゆみの症状が出てきます。
この原因となっているのがアルコールに含まれるアセトアルデヒドという成分で、血管を広げてしまう働きがあるんですね。
寒いところから急に暖かいところに行くとかゆみが出やすいのと同じで、体温の上昇は湿疹の原因となることが多いのです。
ただこれはお酒を飲んだ場合に起こる一過性のものなので、そこまで心配はいらないでしょう。
お酒が抜けてきたら、自然と治まってきます。
肝臓の機能が弱っているため
お酒を飲むと胃や小腸で消化をされて、その後肝臓がフルパワーで毒性のあるアセトアルデヒドを無毒に分解していきます。
しかしここで肝機能が弱っていると、このアセトアルデヒドの無毒化が追いつかなくなってしまうのです。
すると毒性のあるアセトアルデヒドの作用で、湿疹ができてしまうことがあります。
毒素が流れてしまうことで体の免疫反応が働いて、湿疹という形で現れてしまうんですね。
肝臓機能が弱っているときにお酒を飲むのは危険なので、お酒を飲む頻度を減らしたり肝機能検査を受けたりして様子を見ることが大切です。
お酒の有毒成分によるもの
お酒には有毒成分であるアセトアルデヒドが含まれており、これが湿疹だけでなく二日酔いや悪酔いの原因となっているのです。
日本人は特に欧米人に比べてアセトアルデヒドを分解する力が弱いと言われており、お酒によって悪影響が出やすいんですね。
お酒を飲んで湿疹ができる人は、このアセトアルデヒドの分解がスムーズにできなかったりお酒に対してアレルギーがある可能性が高いです。
この場合には湿疹ができるだけではなくお酒自体に弱いことが多いので、くれぐれも無理をしないことが大切になります。
お酒を飲んで出る湿疹でかゆみの症状があるときはどうする?
お酒を飲んで湿疹が出たときに、かゆみの症状があるときはどうしたら良いのでしょうか?
まずかゆくても皮膚を掻いてしまうと、余計に症状が悪くなってしまう場合があります。
また蕁麻疹などは掻くとその分、赤味が広がってしまうこともあるので注意が必要です。
お酒を飲んで湿疹が出ているときにはアセトアルデヒドの作用で血管が広がってかゆくなっていることがほとんどなので、その場合は冷やすのが効果的です。
冷やした部分は血管が収縮するので、だんだんとヒリヒリしたかゆみが治まってきます。
お酒を飲んだ後にクールダウンすることも大切なので、夜風に当たったり冷たいタオルを体に当てたりして上がった体温を下げていきましょう。
お酒が原因の湿疹を予防する3つの方法
お酒が原因で湿疹が出てしまうときは、なるべくなら事前に対策を考えて予防ができれば良いですよね。
せっかくの楽しいお酒の席を台無しにしないためにも、自身で体調を整えたりお酒とうまく付き合えるように意識していきましょう。
では、お酒が原因の湿疹を予防する3つの方法をご紹介していきます。
自分のお酒のキャパを知る
肝機能が弱っていたりお酒にあまり強い体質でない場合には、自分のお酒のキャパを知ることがとても重要になります。
お酒は具合が悪くなるほど飲むのではなく、あくまで気分が程よい「ほろ酔い」くらいのレベルがちょうどいいのです。
ビールでいうと中くらいのサイズで1杯、缶チューハイだと1缶半までに抑えて、あとは自分の体調や体質と相談しながら加減していけばバッチリです。
自分のお酒のキャパを知ることでお酒の席が楽しくなりますし、湿疹が出たり二日酔いになるなど体調不良に悩まされることも少なくなります。
肝臓をいたわるためにも、普段から自制心を働かせることが大切なのですね。
活性酸素を抑える食べ物を食べる
アルコールに含まれるアセトアルデヒドを分解するために、肝臓がフル活動します。
このときに発生するのが体に悪い影響のある活性酸素で、廊下や体調不良の原因となっている物質なのです。
活性酸素を抑えるためには、抗酸化作用の強いビタミンEやビタミンCが効果的です。
ビタミンEはナッツ類や胡麻、ビタミンCは柑橘系のフルーツや緑黄色野菜に多く含まれているので、お酒の席ではこれらの食べ物を一緒に摂ると良いでしょう。
タンパク質の摂取で肝臓の働きを助ける
肝臓がアルコールに含まれるアセトアルデヒドをきちんと分解するには、様々な種類の酵素を必要としています。
この酵素を増やすために、タンパク質の摂取は必要不可欠なのです。
タンパク質というと肉や魚などの動物性食品が多く挙げられますが、中でも質が良いのが植物性である大豆食品。
納豆や豆腐など安価で買うことができ、手軽に摂取できますよね。
お酒の席では手軽に食べられる、冷奴を食べると良いでしょう。
またお酒を飲むときだけではなく、普段から良質なタンパク質を積極的に食べることも大切なのです。
まとめ
お酒を飲んで湿疹が出るのはアレルギーや体温の上昇、そして毒性のあるアセトアルデヒドの作用によるものということがわかりました。
このほかにも肝機能が弱っているせいで、アセトアルデヒドがうまく分解できずに体に毒素が溜まることも原因のひとつです。
お酒を飲んで湿疹ができてもむやみに掻かずに、病院で診てもらったり検査をすることが大切です。
かゆみの症状を予防するには、お酒の量を抑えたり食事で肝機能を高めることも効果的です。
楽しいお酒の席なので、そのあと湿疹によるかゆみに悩まされないように対策をしていきましょう。
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