声は自分の印象を決める大切な要因の一つです。
キレイな声だとそれだけで印象も良くなるので憧れますよね。
また、普段は声がしゃがれていない人でも騒ぎすぎた次の日などはどうしても声が枯れてしまいます。
そんなしゃがれ声をどうにか治す事は出来ないのか?
この記事ではしゃがれ声を治す方法について紹介します。
目次
声がしゃがれてしまうのはなぜ?
声は声帯が震えることで出ます。
声帯は気管の入り口にあり、左右に分かれて薄い膜のようになっており、肺から息を出すときに左右の声帯が近づくことで息によって振動することで音を出しています。
そのため、声が枯れてしまうのには大きく分けて二つの原因があります。
肺から出てくる息の量が少ないために声帯が十分に振動しないもの
このときは、しゃがれ声の中でも弱々しい空気が漏れているような声になります。
この原因としては、体力が低下してしまい力強く息を吐くことができなくなっていることや、肺に問題があり十分に息を吸うことや吐くことができなくなっていることが主に考えられます。
左右の声帯がうまく合わないことで声帯の振動がおかしくなるもの
このときは声がガラガラした感じやガサガサした感じになってしまいます。
これにはいくつかの理由がありますが、最も多いのは声帯が腫れてしまって左右がうまく合わなくなっているものです。
カラオケやコンサートなどで大声で騒ぎすぎたために声が枯れてしまったというのはこれにあたります。
他に声帯にできたポリープや腫瘍が原因になっている場合や、外傷などで声帯がずれてしまったというものもあります。
テレビで見かけるしゃがれ声で有名なプロレスラーなどは外傷のせいでしゃがれ声になっているようです。
急なしゃがれ声を治すにはどうすればいい?
大事なプレゼンがあるのに声が枯れてしまったなどという場合には急いで声を治したいと思いますが、残念ながらすぐにしゃがれ声を治すということはできません。
なぜなら、多くの場合は声帯が腫れていたり、できものができていたりと声帯に問題があるのです。
腫れている場合には腫れが引くまで数日安静にして待つ必要がありますし、できものができている場合はそれを取り除く必要があるからです。
ですので、カラオケなどで喉を酷使したために次の日に声が枯れてしまったという場合には、あまりしゃべらないようにして喉を休ませるのが最も良い方法です。
また、マスクやのど飴などは喉の乾燥を防いで痛みを和らげるという点では効果的ですが、しゃがれ声に対して劇的な効果があるわけではありません。
やはり、急なしゃがれ声は大声を出しすぎないようにするなどして予防することが一番大切です。
いつも声が枯れているのはどうして?治るの?
このような場合は周囲の環境や生活習慣が影響している可能性が最も高いでしょう。
声帯は粘膜という弱い組織でありながら空気の通り道でもあるため常にダメージにさらされています
空気の乾燥はそれだけで十分なダメージになるのでマスクをつけて乾燥を防いだり、家やオフィスでは加湿器を使って空気に湿気をプラスすることが大切です。
タバコや排気ガスなどの汚れた空気の場合は空気に含まれる物質が炎症を引き起こしてダメージを与えます。
ですので、タバコを吸っている人は声のためには禁煙することが大事です。
いつも喉が枯れている、喉がイガイガした感じがするという方は意外な病気が原因になっている可能性があります。
それらの病気を見ていきましょう。
逆流性食道炎
これは胃から分泌される胃酸が食道の方まで逆流してきてしまうという病気です。
これは胃酸の分泌が多すぎたり、胃と食道の境目にあって胃酸が逆流しないように胃を締めている筋肉が弱くなったりするために起こる病気です。
ふとした拍子に胃から酸っぱい水がこみ上げてくることがあるという人は注意が必要です。
立っている間は食道までしか胃酸が逆流してこないのですが、寝ている間にも胃酸の逆流が起こると気管の方まで逆流が起こります。
すると、胃酸という強い酸によって声帯がダメージを受けてしまい、カサついたしゃがれ声になってしまいます。
治療法としては基本は病院で胃酸の分泌を抑える薬などを処方してもらうことです。
他にも程度の軽いものであれば、満腹になるまで食べるのをやめて腹八分目にしたり、食べてから寝るまで3時間以上の時間を空けてから寝ることで、寝ている間の胃酸の逆流を防いだりすることで症状を抑えることができます。
この病気は声帯を傷つけるばかりか、食道も傷つけて食道がんを引き起こす原因にもなるので注意しましょう。
慢性鼻炎などの鼻の病気
鼻炎などで鼻がぐずついているときには、後鼻漏(こうびろう)といって鼻の奥から喉の方に自然と鼻水が落ちていってしまいます。
するとこの鼻水の一部は気管の方に落ちていき声帯を傷つけてしまいます。
ですのでいつも鼻がぐずついている方で、声もしゃがれているという場合には耳鼻科にかかって鼻炎の治療をするといいかもしれません。
また、鼻がつまっているときれいな声は出にくいので、一石二鳥かもしれません。
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