アルコールの抜ける時間ってどの位なのでしょうか?
意外と知らない人が多いのではないかと思います。
アルコールが体内で分解されていく時間には目安があるので、どの位の量を飲んだら分解にどの程度時間がかかるのかを知っておけば、翌日仕事がある時などに適量を飲むことができますよね。
もちろん、アルコールの分解には個人差があり、お酒に強いか弱いかによっても、変わってくるものです。
今日はどうしてもはずせない飲み会がある、急にお酒を飲んだ翌日に仕事が入ってしまったと言うような時、どう対処すればいいのか。
ということで今回は
・アルコールの分解時間
・アルコールを分解する個人差
・気を付ける点
・アルコールの分解を早める食べ物や飲み物
以上のことについてご説明します!
目次
アルコールの分解時間、お酒が抜ける時間はどれくらい?
飲み会の後など、一晩寝ればアルコールはもう全部抜けていると思うかもしれませんが、実はそうではないのです。
アルコールの分解には時間がかかりまます。
アルコールは350mlの缶ビールを1~2本飲んだ場合、血中アルコール濃度は30分後にピークを向かえます。
缶ビール1本飲んだ時、アルコールが消えるのには2~3時間かかるとされています。
体重約60kgの成人男性でビール中ビン1本、日本酒1合、焼酎0.6合、それぞれが1単位だとすると、アルコールが体内から抜けきるのに約3~4時間かかります。
2単位なら約6~7時間、3単位なら約9~10時間、4単位なら約12~13時間かかります。
ただし、あくまで目安なので、体質や性別で変わってきます。
たとえば、前日に深夜までお酒を飲んでいて、その量が3~4単位だった場合、アルコールが抜けきるのに9~13時間かかります。
そのため翌日の朝になっても、まだ体内からアルコールが消えていないことになるのです。
飲酒した量に比例して、代謝には時間がかかってしまいます。
また1単位のお酒を飲み3~4時間経ったといって、必ずアルコールが抜けきるとは言えません。
酔っていてどの位お酒を飲んだか覚えていないこともあったり、一般に男性に比べ女性は代謝に時間がかかるとされています。
アルコールの分解の個人差って?
アルコールの代謝には個人差があります。
お酒に強いからといってすぐに抜けるわけではありません。
どの程度飲むと酔ってくるのか知っておくことで、適量がわかりますね。
アルコールの個人差にはどのようなものがあるのでしょうか?
お酒に強い人、弱い人
お酒に強いか弱いかは、体質によります。
アルコールが体内に入るとまず肝臓でアセトアルデヒドに分解されます。
そのアセトアルデヒドを分解するALDH2という酵素によって無害な酢酸に変わります。
そのALDH2には3つの種類があり、お酒に強い人は活性型、お酒に弱い人は低活性型、お酒が飲めない人は非活性型です。
それによって、お酒に強いか弱いかが変わってくるのです。
男女差
一般に女性は男性よりもアルコールの影響を受けやすいと言われています。
体内の水分量が少ないことや、肝臓の大きさが男性に比べて小さいことによります。
年齢差
年をとると体力が衰えるので、お酒に弱くなります。
高齢者は若者よりも水分量が少ないため、お酒に弱いと考えられます。
体格の差
体格の良い人の方が肝臓が大きく、代謝速度が速いといわれます。
アルコールは脂肪に溶けにくいので、体脂肪率の高い人は血中アルコール濃度が高くなりやすいです。
個人差があることを知れば、飲み会などでも無理に飲まずに抑えめにすることもできますね。
お酒に強い人も、体内でのアルコールの分解時間の目安を参考にすれば、飲み過ぎずに済むのではないでしょうか?
分解を早める飲み物や食べ物、方法など
アルコールの分解時間はわかったけど、どうしても翌日車の運転をしなければならなかったり、急に仕事が入ってしまったということがありますね。
そういった時、どうにかアルコールの分解を早めることはできないか…
一つは汗を書くことでアルコールを流すという方法がよく言われますが、アルコールは肝臓で約90%代謝され、残り10%は呼気や汗、尿として排出されます。
この割合はお風呂に入ったり、運動をしたりしても変わりません。
たくさん汗をかいても10%以上のアルコールが消えるわけではありません。
他には、よく何々を食べたら酔いが消える等の定説がありますが、実際そういったものは存在しません。
しかし、直接アルコールの分解を早めるといったものではないですが、肝機能を高めるという意味でウコンやゴマといったものを摂取することはいいかもしれませんね。
もしかしたら、肝機能を高めることによって結果的にアルコールの分解が早くなるということに繋がるという可能性は十分ありますからね。
とはいっても、基本的にアルコールの代謝は待つしかありません。
翌日に遠出をしなければならない時や急用が入ってしまうなどのときは、なるべくお酒を飲まないようにするべきです。
翌日大事な仕事が入る可能性がある時などにもお酒を飲む量を少なめにし、健康的な飲み方をするようにしましょう。
まとめ
お酒を飲むことは、コミュニケーションを活発にしたり、ストレスを緩和するなどの効用があることも知られています。
また、食べながら飲むことで、お酒だけ飲む場合とは違い胃が荒れることがないためアルコールの吸収を遅らせたり、お酒を飲むペースを抑えられるなどの効果もあるとか。
お酒に強いか弱いかなどの個人差で自分にとっての適量を知り、またアルコールの分解にかかる時間を目安にすることで、健康的な飲み方をしたいですね!
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