単に香りを楽しむだけではなく、健康向上に活かす目的のあるアロマテラピー。
なんとその効果はうつや認知症にも良いとされ、大注目されています。
たしかに香りは私たちの身近に存在するもので、アロマによって癒されたり気持ちが上向きになる気がしますよね。
アロマテラピーの効果は、私たちが思っている以上に大きなものなのです。
そこで今回はアロマテラピーについて、うつや認知症にも良いとされるその驚きの効果をご紹介していきます。
目次
アロマテラピーの目的とは?
良い香りを嗅ぐと気分が良くなったり、逆に嫌なにおいを嗅ぐと落ち込むことはありませんか?
私たちは香りを嗅ぐことで、無意識に感情を揺さぶられているのです。
それを利用したのがアロマテラピーで、香りが持つ効果を活かして生活を豊かにしてくれたり気持ちを落ち着かせたり元気にしてくれます。
アロマテラピーの目的は穏やかに自然の力だけで心身の調子を整えることあり、薬を使わなくても同じような効果や効能が期待できると昔から人気があります。
お気に入りの香りをいつでも持ち歩いていれば、体調や気分が悪くなった時にすぐ対処できるという点も嬉しいポイントですよね。
アロマテラピーは体の悪いところを完治させるものではありませんが、あくまで民間療法として香りを使って調子を整えるものなのです。
アロマテラピーの効果
アロマテラピーはたくさんの可能性を秘めていますが、どのような効果が期待できるのでしょうか?
健康や美容に良いと言われるアロマテラピーですが、それにはきちんとした理由があったのです。
それではアロマテラピーに秘められた効果を2つご紹介していきます。
香りが脳に作用してリラックスを促す
アロマテラピーは香りを嗅ぐことで脳に作用して、神経をリラックスさせたり落ち込んだ気持ちを立て直してくれる効果が期待できます。
脳に作用することで自律神経のバランスを整え、ストレスを軽減したり免疫力を高めてくれるのです。
ただしこれはその人にとって気分が良くなる香りであることが大前提なので、嫌な香りを嗅いでも効果を感じることは難しいのです。
気持ちの面でも効果の幅は大きいということですね。
皮膚を通して血行を促進する
アロマテラピーで活用するエッセンシャルオイルは、経皮性があるため肌に塗ると浸透して血行を促進していきます。
エッセンシャルオイルに含まれる香りの成分が血液にのって、全身に運ばれることでいろんな部分に作用して内臓の働きを活性化するのです。
アロマテラピーの中にはホルモンに作用するものもあり、生理痛の軽減など女性にとって嬉しい効果を発揮するものもあります。
有名なところで、ラベンダーなどが経通作用によってホルモンに働きかけます。
香りのもつ効果や効能が全身に作用するというのは、おどろきですよね!
アロマテラピーはうつに効果があるの?
アロマテラピーは香りを嗅ぐことで脳に作用して効果を発揮していくので、うつなどの精神的な病気にも効果が期待できると注目を集めています。
うつ病の患者は近年急増しており、治療は薬によるものと生活習慣を整えることが大切になってきます。
そこで普段の生活の中でアロマテラピーを取り入れることで、脳の働きを活性化して落ち込む気持ちを抑えることが期待できるのです。
主にオレンジの香りを中心とした柑橘系は気持ちが元気になるとされ、特にゆずの香りは抗ストレス・抗うつ作用が強いので推奨されています。
ゆずの香りはあまり好き嫌いもないので、アロマテラピー初心者でも使いやすいのが嬉しいですね。
アロマテラピーは認知症に効果があるの?
アロマテラピーが脳に作用するという点から今注目されているのが、認知症への効果です。
認知症は記憶力が著しく低下したり、判断力などがなくなってしまう病気で一度かかると完治は難しいとされています。
そんな中で少しでも進行を遅らせられるように、アロマテラピーを取り入れることで脳の活性化をはかることができるのです。
またアメリカの研究で認知症患者は記憶力低下の前に香りを感じにくくなるという結果が出ており、認知症と香りを嗅ぎとる力の関連性が高いことを示しています。
特にローズマリー、ラベンダー、オレンジ、レモンの4種類が認知症に効果的とされており、自律神経に作用することで症状の予防、改善が期待できると言われています。
アロマテラピーに関しての注意点
アロマテラピーは誰でも簡単にできて、手軽なところが魅力的ですよね。
しかし簡単で便利な反面、アロマテラピーの注意点が軽視されやすい傾向にあります。
注意点を把握しておかないと、逆に体調が悪くなってしまうこともあるのでしっかり頭に入れておきましょう。
安価な合成オイルに注意する
アロマテラピーのためのエッセンシャルオイルを探していると、値段がピンキリなのがわかると思います。
実はあまりに安価で販売されているものは天然のエッセンシャルオイルではなく、合成成分による化学物質なのです。
これを本物のエッセンシャルオイルだと思って肌に塗ってしまうと…肌荒れを起こす可能性が高くなってしまうんですね。
アロマテラピーを始める際は、オーガニックのものかどうかを調べてから購入するようにしましょう。
肌につけたり効果や効能を期待して使用する場合には、値段で選ばずに品質を重視した方が良さそうです。
原液を直接肌につけない
エッセンシャルオイルは全ての種類が肌につけられるわけではなく、刺激が強いため注意しなければならないものもあります。
特に柑橘系のエッセンシャルオイルは肌への刺激が強いので、たとえ薄めたとしてもピリピリとして痛みを伴います。
また光毒性といって肌につけた後紫外線を浴びると、シミになってしまうこともあります。
刺激が少ないものでも、原液を直接肌につけることは避けて必ず薄めて使いましょう。
妊娠中は一部の香りの使用ができない
ラベンダーなどの経通作用のある香りでのアロマテラピーは、ホルモンに働きかけるので妊娠中は適さない場合が多いです。
子宮の収縮を促してしまうことがあるので、妊娠中に使い過ぎると流産や早産の原因になるリスクが高まるのです。
特に妊娠初期は体がデリケートな時期なので、アロマテラピーは中止した方が良さそうです。
つわりなどは香りでも誘発されやすいので、強い香りを感じるものは基本的にやめておいた方が良いでしょう。
ハンドクリームなどで香りを感じるくらいなら問題にはなりませんが、エッセンシャルオイルを使ったマッサージなどは避けてくださいね。
香りを嗅ぎすぎない
いくら健康増進の効果が期待できるからといって、過度にアロマテラピーをおこなったところで逆効果になってしまうことがあります。
医学的な治療ではないので、たくさんアロマテラピーをしても効果が高くなるということではありません。
香りは気持ちよく嗅げるくらいがちょうどよく、強い香りを長時間嗅いだりすると気持ちが悪くなってきてしまうことがあるのです。
アロマテラピーをおこなった後は部屋の換気をして、新鮮な空気を取り入れながら適度に楽しむようにしてください。
基本的に1日1〜2回を目安として、継続して少しずつおこなうのが適切でしょう。
まとめ
アロマテラピーの目的は香りを通して心身の調子を整えていくことで、今注目されている民間療法のひとつです。
効果は香りが脳に作用するので、うつや認知症などに良いと言われており研究が進んでいます。
病気の進行を抑えるだけでなく、予防も期待できるので日頃から取り入れていきたいですね。
しかし便利なアロマテラピーも注意点があって、守らないと逆に体調が悪くなることもあります。
適度に楽しみながら心身の調子が良くなっていけばいいな、と軽い気持ちで取り入れてみてはいかがでしょうか?
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