突然ですが、みなさん山菜はお好きですか?
タケノコやふきのとう、タラの芽などは山菜では有名ですよね。
この3種類の山菜なら好き、という方も多いのではないでしょうか。
しかし、意外と好き嫌いが別れるのも山菜の特徴。
とくにアクが強い、独特の苦味が好きになれないという方も多いことでしょう。
今日は、そんな山菜の中でもとくにウドに関して取り上げてみたいと思います!
スーパーや八百屋さんに売ってるのは見たことあるけど、調理したことや食べたことはないというあなたのために、オススメの食べ方やちょっとした調理のコツなどをご紹介していきますね。
ウドについての基礎知識!旬はいつ?種類ってあるの!?
それでは、せっかくのウドを美味しくいただくために、まず基本的なことからご紹介いたしましょう。
まず、ウドの旬ですが天然物と栽培されたウドでは旬が異なります。
天然物のウドは収穫できる期間がとても短く、南の方では3月頃にはじまり、関西や本州の中部地域では4月、東北地域では5月から6月初旬頃までとなっています。
天然物のウドは『山ウド』とも呼ばれており、特徴としてはややアクが強いですが栄養があり、風味や香りが強いためこちらを好んで食べる方も多いようです。
一方で栽培されているウドですが、こちらの旬は2つあります。
1回目の旬は晩秋から冬にかけて出荷される『寒ウド』と呼ばれるもの、2回目の旬は春から出荷される『春ウド』と呼ばれるものです。
とくに旬なのは、だいたい3月~5月頃の『春ウド』なんだとか。
ちなみにスーパーなどで見かけるウドは『軟白ウド』と呼ばれる栽培されたものがほとんど。
軟白ウドは、栽培時に太陽の光を遮って作られるため山ウドに比べて苦味が強くなく、柔らかいため食べやすさで人気があります。
ごくたまに山ウドと書かれたものがスーパーなどに出回ることがありますが、これは軟白ウドに日光を当てて緑化したものを指すことが多いようです。
ウド本来の香りや風味を味わいたい方は『山ウド』を、食べやすさで選ぶなら『軟白ウド』を選んで味わってみてはいかがでしょうか。
ウドを食べるその前に!選び方と下処理の方法とは!?
先ほどではウドの旬や種類をご紹介いたしましたが、選び方にもコツがあります。
山ウドの場合
まず山ウドですが、先っぽの芽の部分がみずみずしく、茎は太くて短めのものを選びましょう。
そして、全体的に産毛がびっしり生えているものがオススメです。
軟白ウドの場合
こちらも全体に白い産毛がしっかりついていて、先っぽの芽の方までまっすぐ伸びている茎の太いものを選びましょう。
下処理の方法
次に下処理の方法ですが、ウドはアクがやや強い野菜なので、アク抜きしたほうが食べやすくなります。
とくに山ウドは軟白ウドよりもアクが強くなりますので、アク抜きは必須と言えるでしょう。
アク抜きの方法ですが、
1.まずウドを5cmくらいのぶつ切りにします。
2.厚めに皮をむいたあと、酢水に5分ほど浸けて水切りしましょう。
アク抜きの時間を15分~20分に延長することで、生でも食べることができます。
薄くスライスしたウドを酢水に浸けてアク抜きすると、ウドの特徴であるシャキシャキした食感が味わえますので、サラダに入れたりお刺身と一緒に食べたりしても美味しいですよ。
もっと知りたい!ウドのいろんな食べ方!!
さて、下処理も終わりいざ調理!
…で、どうやって食べたらイイの!?
そんなウド料理ビギナーの方のために、いくつか調理方法をご紹介いたしましょう。
あくまでも参考程度ですが、よかったらいろいろチャレンジしてみてくださいね。
和え物
まず、食べ方としてよく挙げられるのが和え物です。
和え物は、ウドの強さや固さにもよりますが、しっかりアク抜きして生のままか、さっと湯がいたものを使います。
タケノコなどとあわせて木の芽和えにしたり、酢味噌で和えるのが定番ですが、同じ時季に旬で出回るアサリなどと一緒にポン酢しょうゆで和えるのもオススメです。
天ぷらなどの揚げ物
次に人気の高い天ぷらなどの揚げ物。
アク抜きですが、揚げ物の場合のみ不要になります。
ただし、揚げ物にする際には薄めにスライスして揚げたほうが良いでしょう。
厚みがあると食べる時に繊維のせいで若干かみ切りにくくなります。
食べやすさを考えるなら、ゴボウのようにささがきにするのもひとつの手。
天然物で芽がついていれば、その部分はそのまま揚げても。味も見た目もタラの芽のようになるそうですよ。
火を通す食べ方なら、炒め物にしても。
炒め物にする場合はアク抜きしたウドの水気をよく切り、強火で一気に炒めるのがポイント。
ウドの魅力はなんといってもシャキシャキした歯ごたえなので、長時間炒めすぎるとウド特有の食感が消えてしまいます。
半生でも美味しく食べられるので、さっと炒めることを意識してくださいね。
きんぴらにするとカンタンに美味しく食べられますよ。
汁物
意外な食べ方では汁物もあります。
アク抜きしたウドを汁物の具材に使用しても美味しくいただけます。
アサリやハマグリなどのすまし汁に入れても良いですし、煮物ならイカやニシンなどの魚と一緒に煮ても良いでしょう。
その他、焼いたりまぜご飯にしたりと意外とバリエーションが豊富。
料理サイトなどで調べるといろんなアイデアや発見がいっぱいあります。
そちらもぜひ、参考にしてみてくださいね。
保存方法
最後に、ウドの保存方法についてご紹介しましょう。
ウドは陽に当たると固くなってしまいますので、すぐに食べない場合は新聞紙などで包み、冷蔵庫などの冷暗所で保存します。
それでも、保存期間は2日から3日ほどと非常に短い山菜です。
早めに使い切るか、すぐに使える状態に切って下茹でしておき、使う分ごとに冷凍保存しておきましょう。
いかがでしたか。
普段、食卓に並ばない料理を作るのはドキドキしてしまいますよね。
しかし、せっかく四季が感じられる日本にいるのであれば、旬の野菜や山菜を身体に取り込むのも季節の楽しみ方のひとつになります。
次にウドがスーパーや八百屋さんに並ぶ時には、一度身体で季節を堪能してみるのも良いのではないでしょうか。
コメントを残す