そろそろ梅雨も半ばとなってきました。
梅雨が明けると待っているのは、強い日差しと蒸し暑い毎日。
この時期になると、少しずつソワソワし始める子どもたちもいますよね。
海や川やプール、山に祭りに旅行にと、夏休みの計画でアタマがいっぱいになった経験ありませんか。
楽しい夏の到来ですが、同じくこの季節特有の病気も少しずつ流行のきざしを見せてきます。
そう、夏風邪です。
今回はこの夏風邪について、いろいろと調べてみました。
夏風邪の原因や対処法、予防や食事に関してもご紹介していきたいと思いますので、小さなお子さんがいる方はぜひ参考にしてみてくださいね!
目次
ところで、夏風邪って何!?その症状について知ろう!
『夏風邪』と聞いてみなさんは何を想像しますか?
冬の風邪ならくしゃみや鼻水・咳など、いろいろと連想できる人は多いと思いますが、意外と夏風邪の症状は知られてないのではないでしょうか。
実は夏風邪には代表的なものが3つあります。
それが『プール熱』『ヘルパンギーナ』『手足口病』です。
夏風邪と聞いてもなかなかピンと来ない人でも、この3つの病名は聞いたことがあるという方は多いと思います。
この3つの病気はそれぞれ7月・8月に流行のピークを迎えます。
そのため三大夏風邪とも呼ばれています。
ではここで簡単にこれらの3つの病気の症状などをご紹介していきましょう。
プール熱
正式には咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)と言います。
プール熱の名前の由来は、プールの水などを介してうつることが多いから。
症状としては、
①38℃以上の高熱
②ノドの痛み
③結膜炎(目の充血や目やになど)
④下痢や腹痛を伴うこともある
これらがあげられます。
高熱はだいたい5日間ほど続くことがありますが、1週間程度で症状は治まります。
プール熱にかかりやすい年齢は主に小学生くらいですが、患者さんの約6割が5歳以下のお子さんだったという報告もあるそうです。
ヘルパンギーナ
名前の由来はドイツ語からきているそうです。
『ヘルプ』がヘルペス(水泡)、『アンギーナ』は急性扁桃炎(きゅうせいへんとうえん)という意味ですので、カンタンに言うとノドの奥にある扁桃腺に水ぶくれが出来る病気ということです。
症状としては、
①38℃以上の高熱
②口の中に水ぶくれができる
③ノドや口の中が痛む
④まれに髄膜炎(ずいまくえん)をおこす
などがあげられます。
高熱はだいたい2~3日間くらい。1週間程度で自然治癒すると言われています。
ただし気をつけたいのが、ヘルパンギーナにかかった場合、扁桃腺の痛みのためにものを飲んだり食べたりすることができなくなってしまいます。
水分が充分にとれないと脱水症状を引き起こしますので注意が必要です。
感染経路は主に咳やくしゃみ、発疹や水ぶくれの内容物が口や鼻に入っても感染します。
6歳くらいまでの未就学児がかかりやすいと言われています。
手足口病
これは最近テレビなどでも取り上げられることが多い病名なので、知ってる方も多いのではないでしょうか。
症状としては、
①手のひら、足の裏、口の中などに発疹ができる(ただし、腹部などには発疹が出ない)
②口の中の発疹が痛むことがある
③しばしば発熱する
などがあげられます。
通常でしたら数日のうちに自然治癒し、1週間程度で発疹も消えます。
しかし、高熱や嘔吐、頭痛の症状が出た場合はすみやかに医療機関を受診してください。
手足口病にかかる患者の約9割が5歳以下と言われています。
しかし、まれなケースですが大人がかかることもあります。大人がかかった場合、発疹の症状はキツくなり、痛みも増すことがあるようなので、決して油断しないようにしましょう。
この他にも夏風邪の原因はたくさんありますし、夏風邪だと思っていたら全く違う病気だった、なんてこともよくあります。
決して安易な自己判断をせず、症状が出たらキチンと病院で診察を受けるようにしましょう。
これも夏風邪!熱だけが高い時の対処方法と食事について
代表的な夏風邪のご紹介をいたしましたが、熱だけが高い場合にはどう対処すれば良いのでしょうか。
夏の風邪は冬の風邪とは違い、汗をかいて熱を下げるというワケにはいきません。
そもそも夏の風邪と冬の風邪は原因となるウイルスの種類が違います。
夏の風邪を早く治すためには、冬とは逆に湿度を下げて乾燥させることが大切になってくるのです。
まずはエアコンなどで室内の温度と湿度を下げます。
汗が出たらこまめにふき取り、パジャマなどもマメに着替えさせるようにします。
熱が高くてツラいようなら、氷や保冷剤で身体を冷やしてあげましょう。
解熱剤にはあまり頼らないほうが良いでしょう。
高熱が出るということは、身体がウイルスを退治しようとしている証拠。
無理やり熱を下げるとウイルスがうまく退治されず、かえって熱が長引いてしまいます。
なによりも夏風邪は普通の風邪よりも長引きやすいです。
油断せずにゆっくりじっくり向き合って対処することが必要になります。
あせらずしっかりと治すことに専念しましょう。
食事に関してですが、たとえ食欲がなくても水分補給は必要不可欠です。
高熱やノドの痛み、口の中の発疹などが原因で飲んだり食べたりできなくなる場合もありますが、その場合でも水分だけはこまめにとるようにしましょう。
もし食欲がでてきたら、最初はゼリーやプリンなどのどごしの良いものや、おかゆやうどんなどの消化に良いものから与えるようにしてくださいね。
夏風邪に負けるな!効果的な予防法とは!?
ここまで夏風邪についていろいろご紹介してきましたが、何よりも大切なのは予防することです。
夏風邪の原因となるウイルスは夏の暑さと湿気が大好きです。
とくに先ほど紹介した三大夏風邪に関しては今のところ予防接種も特効薬もありません。
ここからは三大夏風邪に限らず、効果的な予防方法をいくつかご紹介していきましょう。
手洗いとうがい
基本中の基本ですね。
冬の風邪予防と同じく、帰ってきたらすぐに手洗いとうがいをすることです。
目薬
なぜ目薬するのかというと、夏風邪のウイルスは目から感染してくる場合もあるからです。
とくに先ほどご紹介したプール熱などはその代表といってもよいでしょう。
目薬の種類はどれでも良いそうです。
大切なのは目の表面をうるおすことと、洗い流すことなんだとか。
部屋の湿度、温度調整
眠る時にはクーラーを上手に使って温度と湿度を下げましょう。
夏風邪のウイルスは高温と湿気を好みます。
湿度を下げると当然ウイルスの活動は弱まりますし、寝室内が適温で過ごしやすいとグッスリ眠ることができます。
質の良い睡眠は体の免疫力を高め、結果的に夏風邪に負けない身体ができあがるので、一石二鳥です。
ただし、身体を冷やしすぎると逆効果になりますので適温(26℃~28℃)を守るように心がけましょう。
規則正しい生活とバランスの良い食事をとる
ウイルスを体内に入れない、ウイルスを元気にさせない、ウイルスに負けない身体をつくる。これで、夏風邪は予防できます。
小さいお子さんかいるご家庭はもちろん、大人もぜひ実践してみてくださいね!
まとめ
夏風邪という言葉はよく耳にしても、実態がよくわからなかった方もいらっしゃるかと思います。
大事なのは、しっかりとした知識をつけることと、安易な自己診断は控えること。
なによりも、夏風邪に負けない身体をつくることです。
夏を目いっぱい楽しむために、夏風邪なんか吹き飛ばしていきましょう!!
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