なんだか喉が痛いなぁ…扁桃腺がはれているのかも?
喉の奥からぶら下がっている扁桃腺ですが、これが腫れてしまうと高熱が出るは、痛みのせいで水を飲むこともできず酷いときには唾も飲むことができなかったりと大変な目にあわされます。
この記事では扁桃腺が腫れたときにどうすればいいのかに焦点を合わせて紹介します。
目次
扁桃腺ってそもそも何?どうして腫れるの?
口からはご飯などだけではなく様々なバイ菌やウイルスも入ってきますし、そもそも口の中には様々な常在菌なども潜んでいます。
これらが体の奥底にまで入ってきては大変なので、口と喉の境界のあたりには免疫細胞がたくさんいてこれらの病原体を常に見張っています。
それが扁桃です。
普段は扁桃にいる免疫細胞とバイ菌のバランスが取れているため扁桃は腫れることはありません。
しかし、ストレスや疲れがたまっていて体の免疫力が落ちているときや、風邪などにかかってしまっているときなどはこの扁桃腺が腫れてしまいます。
また、子供の場合はまだ免疫システムが発達していく途中なので、常在菌によって腫れてしまうことも多いようです。
扁桃腺が腫れているときにはどうすればいい?ほっといていいの?
風邪などを引いたときには扁桃腺が赤く腫れてしまいます。
これは風邪のウイルスが喉のあたりに感染しているため免疫細胞をその周囲に集めないといけないからです。
ですので、風邪のときに扁桃腺が腫れるのはある意味当然ですので心配しなくても大丈夫です。
また、風邪のときに扁桃腺が巨大に腫れてしまうことは少ないのであまり問題を引き起こすことは少ないですが、もし巨大に腫れて水を飲むのにも痛いなどの問題が出てきたとしても基本的には耐えることしかできません。
扁桃腺が腫れているのはあくまでも一過的な症状で、風邪が治りさえすれば元に戻るのでそれまで安静にして待ちましょう。
喉が痛くて水分が取れないという場合は、ストローを使って飲んだり、少し冷たいものを飲んだり、水や麦茶などの刺激の少ない飲み物を飲んだりしましょう。
そうすることで 痛みを減らしながら水分が摂れることが多いようです。
扁桃炎の可能性もある
もし、扁桃腺が腫れていてそこに白や黄色の膿のようなものがへばりついている場合には扁桃炎の可能性があります。
これは風邪などとは違ってウイルスにより起こっているものではなく、細菌によって起こる場合がほとんどです。
これらの細菌は溶連菌、黄色ブドウ球菌、肺炎球菌などの菌によるものです。
疲れやストレスのせいで免疫が弱っているためにこれらの菌が活発に活動するようになり、炎症を起こしているという場合や、風邪などにかかって免疫力が落ちた後に扁桃炎を続発するという人も多いようです。
扁桃炎の場合には38℃以上の高熱が出て、関節が痛んだり、喉だけではなく首のリンパ節も腫れたりとインフルエンザのような症状が出ます。
インフルエンザなどの場合には扁桃に白や黄色の膿がへばりつくことは少ないので見分けるヒントになるかもしれませんが、やはり病院で診てもらった方が確実でしょう。
これらは普通の風邪などと比べて症状が重く辛いものですが、細菌による感染症なので抗生物質がよく効きます。
放っておいても次第に良くはなりますが長い期間がかかりますので、病院に行ってしっかり治療を受けましょう。
扁桃腺を取ることもできるの?とっても問題ない?
1年の間に何回も扁桃腺が腫れてしまうという方の場合には、扁桃腺摘出術といって扁桃腺を手術で取るという治療が行われることがあります。
これは1年の間に扁桃腺が3〜4回以上腫れることが手術を行う目安とされていますが、希望に応じてはそれより頻度が軽くても手術が行われることがあるようです。
扁桃腺は体の中にばい菌が入らないように守るところですが、取ることで風邪をいひきやすくなったりなどの問題はないか気になりますよね。
理論上は風邪をひきやすくなるような気がしますが、現代の日本のように清潔な社会であれば扁桃腺を摘出したとしても何の問題もないようです。
むしろ、一年に何回も扁桃炎が起こる、特にそれが溶連菌によるものである場合には、溶連菌に対して様々な種類の抗体が作られていきます。
すると、溶連菌に対してできる抗体が腎臓にトラブルを引き起こしてしまうという、急性糸球体腎炎という病気を引き起こすことがあります。
これは抗体と溶連菌の成分が合体したものが、腎臓に沈着することで起こるもので自然に治癒する方も多いです。
しかし、その後の腎臓の機能の悪化を引き起こしたり、ひどい場合には腎不全を引き起こし透析を受けないといけなくなってしまうなどの大変重い症状を引き起こしてしまうこともあります。
そのため、よく扁桃炎になってしまうという方は扁桃腺の切除も選択肢に入れておくと良いでしょう。
手術自体は1時間程度で終わる簡単なものです。
手術前の検査、手術後に合併症が出ないかの管理と喉の痛みに耐えながら徐々にもとどおりの生活に戻していくまでの期間入院する必要があるので、大体2週間前後の入院となることが多いようです。
気になる方は是非お医者さんに相談してください。
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