いろいろな原因でできる顔のあざの中でも、生まれつきあるものは割と多いものです。
しかし生まれつき顔にあざがあると、もう消えないのではないかと悲観的になってしまいますよね?
赤ちゃんのときはまだ良かったけれど、年頃になってから気になってコンプレックスに感じてしまうケースもあります。
しかし、なぜ生まれつき顔にあざができてしまうのでしょうか?
目立たないように消す事はできるのでしょうか?
今回はそんな生まれつき顔にあざができる原因を知りたい人に向けて、消す事はできるのかを詳しく説明していきます。
目次
生まれつき顔にあざができる原因とは?
あざというのは肌色に対して黒ずんでいることが多いことから、多くはメラニン色素が増えることが原因です。
赤みの強い顔のあざの場合には、皮膚の下に毛細血管が異常に増えてしまったために起こります。
この原因は生まれつき、後天的どちらとも同じで、違いは特にありません。
しかしあざにも数種類あるので、自分がどの種類なのかを見極めることで治療方針などが掴みやすくなります。
生まれつきということはお母さんのお腹の中にいるときに、何らかの原因でメラニン色素や毛細血管が増えてしまうために顔にあざができてしまうのです。
生まれつき顔にできる4種類のあざ
生まれつき顔にできるあざはひとつだけではなく、いろんな種類があります。
あざの色や様子などから診断が可能なので、生まれつきのあざがある場合には医師に診てもらって治療をどうするかを決めていきましょう。
では生まれつき顔にできるあざを4種類、ご紹介していきます。
脱色素性母斑
あざというと肌色よりも目立つ色でできるものをイメージする人が多いのですが、この脱色素性母斑の場合には肌色に対してその部分だけ色素が抜けている白いあざなのです。
生まれつき部分的にメラノサイトという色素のもとがなくなっているため、白く見えてしまうのですね。
少しの範囲でしたら目立たないですし問題ないことがほとんどなのですが、だんだんと範囲が広がっていっていたり目立つ場合には病気の可能性もありますので医師に相談しましょう。
いちご状血管腫
生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ毛細血管が未熟で完成していない状態です。
そのため部分的に毛細血管がたくさん増えてしまって、その結果盛り上がって赤くなったあざが生まれつきある場合があります。
見た目もゴツゴツしていたり、触るとぶつぶつしていることが多いので気になってしまうお母さんは多いです。
赤色ということで最初見るとびっくりしてしまうのですが、これは単にまだ毛細血管がきちんと形成されていないだけなのです。
そのためいちご状血管腫の多くの場合は、6歳までに症状が自然となくなってきます。
心配な時は医師に相談しても良いですが、大抵は経過観察になります。
太田母斑
世界の中でも日本人に多く、さらに男性よりも女性によくみられるあざで生まれつきのものと思春期以降に出てくるタイプがあります。
顔の中でも特に片側のみ、おでこや目の周りを中心に青色のあざが広がっているのが特徴です。
中には青色だけではなく、茶褐色のあざができる場合もあります。
また目の周りだけではなく、白目にも青いあざができている場合もあるのでよく見てみましょう。
生まれつきの青あざが薄かったとしても、思春期以降に色が濃くなることも考えられるので早めに対処するのが良いでしょう。
色素性先天性母斑
その名前の通り生まれつきメラニン色素が増殖してしまって、黒いあざをつくってしまう症状です。
小さいものであれば問題ないことが多いですが、直径が5センチを上回るものの場合は皮膚ガンなど悪性に移行するリスクが高くなるので早めに病院を受診しましょう。
生まれつきに黒いあざがないかどうか、お母さんの方でも念のため赤ちゃんの全身を見てチェックした方が良さそうですね。
もし何かおかしいな?と思った点があったら、すぐに医師に相談してください。
顔以外の生まれつきのあざといえば?
赤ちゃんには、顔以外にも生まれつきのあざがあります。
その中でも日本人(黄色人種)の9割の赤ちゃんにある蒙古斑が有名で、お尻から背中にかけて青あざが生まれつき出ています。
これは赤ちゃんにとっては痛くも痒くもなく、特に治療の必要もありません。
年齢を重ねるごとにだんだんと薄くなっていき、大人になる頃には完全に消えていることがほとんどです。
蒙古斑は白人など他の人種にはほとんど見られず、その原因は色素を作り出すメラノサイトだと言われています。
メラノサイトは体の中でも特に腰のあたりで多く活動するため、蒙古斑が背中からお尻にかけてできやすいのですね。
たまに異所性蒙古斑というケースがあり、背中やお尻以外の別の場所にできてなかなか消えないといったことがあります。
悪いものではありませんが、目立ってしまうため気になることから治療をする人が多いようです。
生まれつきの顔のあざは消す事はできる?
生まれつき顔にあざがある時、多くの場合は早めに治療をすることで綺麗に消す事ができる可能性が高くなります。
早めに治療を始めた方が綺麗に消す事ができるようになる例が多く、スムーズに進む事がほとんどです。
また美容面以外でも、早めに診察を受けることで万が一悪い病気だったときに早期発見ができるのです。
太田母斑の場合は顔のあざの色が濃くなってしまう前に、レーザー治療を何回かに分けて施すことが多いです。
顔なので治療のたびに大きなガーゼを当てるなど非常に目立ってしまうため、年齢が低いうちに症状が出ていれば小さいうちに治療を始めておいた方が良いでしょう。
また太田母斑に限らず、他の生まれつきの顔のあざでも主にレーザー治療がおこなわれます。
茶褐色のあざがある場合には、難病指定されている神経線維腫症の可能性も考えられるので慎重に調べていきます。
このように生まれつきの顔のあざから病気を探ることもできるので、もし少しのあざでも色が明らかにおかしかったりした場合にはすぐに皮膚科に相談しに行きましょう。
そのためにも普段からオムツ替えやお風呂の時に、赤ちゃんの体をよく見てあげて異常に気づけるようにすることが重要なのですね。
そして生まれつき顔にあざがある場合に治療をするにあたって気になるのは、やはり経済的な問題ですよね?
生まれつきの顔のあざを治療する場合には、保険適用になりますので各自治体の医療証や補助などを受けることもできるので安心して治療が受けられます。
そのためなるべく早い段階で、医師と治療計画について話し合っておく事が大切なのです。
まとめ
生まれつき顔にあざがある場合、色や形状など様々な種類があることがわかりました。
またその多くは特に早急に対応が必要な悪いものではありません。
しかしあざが目立つと後々気になってコンプレックスになってしまうことがあるので、まだ薄いうちに早い段階で治療することが大切になります。
濃くなる前に治療をすることで、生まれつきあった顔のあざを消す事ができる確率がアップするのです。
またその他として蒙古斑など問題ないものがありますが、中には稀に悪性の疑いがあったり難病との関連性が指摘されているあざもあります。
そのため日頃から赤ちゃんを観察して、何かあった時にいち早く医師に相談できるよう意識していきましょう。
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