ずっと目を使っていると目の奥がずきずき痛くなってきたり、かすみ目になってきたりと困りますよね。
人によっては大したことのない症状のように思われる方もいるかもしれませんが、オフィスで一日中パソコンとにらめっこなんて人にとっては結構問題です。
そんな辛い目の疲れを一気に解消できたらなぁなんて思っている方も多いのではないでしょうか?
この記事では目の疲れが起こる原因からその解消法を紹介します。
目次
目の疲れはなんで起こるの?放っておいたらどうなる?
人は通常、物を見る場合に近くの物を見たり遠くの物を見たり、急に明るいところで物を見たり暗いところで物を見たり、早く動く物を目で追ったりとなんの不自由もなく生活しています。
これらは全て目が自動で調節を行ってくれているからです。
目には水晶体というカメラのレンズのような部分があり、これが近くのものを見るときは分厚くなり、遠くのものを見るときは薄くなることでピント調節を行っています。
これは水晶体の周りの毛様体という筋肉の働きによって行われています。
明るいところや暗いところを行き来するときには、目の虹彩と呼ばれる部分の大きさが変化します。
明るいところでは虹彩をしぼって入ってくる光の量を少なくし、暗いところでは虹彩を開いて入ってくる光の量を多くすることで常に一定量の光が目に届くようにしています。
この動きも虹彩筋と呼ばれる筋肉によって行われています。
目の滑らかな動きも目の回りに沢山の筋肉があり、これが左右で連携を取って働くことで達成されています。
目はこれだけ複雑な機能を筋肉の力を使って一瞬のうちにやってのけているんですね。
ですので、目を酷使すると疲労が溜まってくるのも納得です。
いわゆる目の疲れは上記の目に関係する筋肉の疲れ以外にも、常に一定の姿勢で画面を見続けたせいで起こる肩や首の筋肉疲労や、集中して画面を見るあまり瞬きの回数や涙の分泌が低下することで起こるドライアイも含まれています。
これらの症状の多くはそれほど深刻なものではないので、放置してしまう人も少なくないようです。
たまたま忙しいのが続いているだけであれば、それを切り抜けてしまえば目の疲れも解消します。
しかし日頃の業務で問題が出ている場合には、そのまま放置していても悪くなることはあっても良くなることは決してないのでちゃんと対策をとりましょう。
たかをくくってこれらの症状を放置しておくと、
・慢性的なドライアイ
・緑内障という眼球の中の圧力があがってしまい失明してしまう病気
・偏頭痛・緊張性頭痛・群発頭痛
などの様々な頭痛の引き金になったりと深刻な病気に発展してしまうことがあります。
目の疲れを解消するにはどうすればいい
目の疲れの原因は、目の酷使、同じ姿勢を長く保つ、瞬きが少なくなることです。
そのため、これらをリセットする時間を作ることが基本になります。
もっとも効果があるのが温熱マッサージです。
これはホットアイマスクなどを目の上に乗せて数分休むというものです。
まず目を閉じるということだけでずっと画面を見ていた目は大分休まりますし、目がおおわれるのでドライアイも軽減されます。
また、目の周りをあたためることで目の周りの筋肉の血流が増えてコリやハリが軽減されますし、仕事中の前屈みの姿勢から解放されることで首や肩の筋肉も同時にほぐすことができます。
また温熱マッサージによるリラックス効果に加えて、アイマスク程度の軽い重さで目が押されることにより、自律神経のうちリラックスに関与する副交感神経という神経系が活発に動くようになることが知られています。
ですので、ホットアイマスクなどによる温熱マッサージは眼精疲労をとるのにうってつけと言えます。
ホットアイマスクは市販のおしゃれなものもありますし、ハンドタオルを水に濡らして固く絞り電子レンジで30秒〜1分チンすることでも簡単に即席おしぼりを作ることができます。
とても簡単ですので是非試してみてくださいね。
職場では他人の目があるのでそういうことがしにくいという方は、目を閉じて少し上の方を見て首肩の筋肉を伸ばしたり、少し歩き回って血流をあげることも有効です。
また、ドライアイが酷いときには保湿成分を多く配合した目薬なども売られているので是非使ってみてください。
目の疲れの原因は仕事環境かも
目の疲れが溜まりやすいという方はもしかしたら仕事環境が悪いのかもしれません。
まず真っ先に注意するのはメガネ、コンタクトがしっかりあっているかということです。
合わないメガネなどは目に強いストレスを与えるので注意しましょう。
視力は年に応じて変わっていくので、同じメガネ・コンタクトをずっと使い続けている方は眼科で改めて測定してもらうのもいいでしょう。
パソコンを使う方はデスクトップのバックライトが明るすぎるために目を痛めていないか、モニターの高さやパソコンの位置が合っていないために無理な姿勢になっていないかを確認しましょう。
バックライトは設定で簡単に変えることができます。
また、パソコン・モニターの位置などは雑誌や本などを使って高さを調節したり、ノートパソコンの方はブルートゥース接続のキーボードを使うことで手元でパソコンが打てるように工夫したりするといいでしょう。
最近では様々なアイディア商品が売っているので、電機量販店を見てみたり、同僚の仕事風景をちょっとのぞいてみることでも新たな発見があるかもしれません。
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