雲って本当に色々な形がありますよね。
実はそんな雲にも色々と種類があるの知ってますか?
まぁ羊雲だ、うろこ雲だ、いわし、さば雲だと○○雲と言われる雲はたくさんあります。
中には地震雲なんて言われる地震を予知する雲も存在すると言われています。
なんだかそんな雲についてちょっと気になってしまったという方も少なくないかと思います。
今回はそんな様々な雲の違いや特徴なんかをご紹介したいと思います。
目次
羊雲、うろこ雲、いわし雲のそれぞれの特徴
羊雲と同じ時期に発生するいわし雲やうろこ雲という雲ですが、実際どう違うのでしょうか?
一つずつ特徴や違いを説明していきましょう。
羊雲の特徴
秋の空にもこもこといくつも細かくできる雲のことで、見た目も本当に羊がたくさんいるように見えます。
羊雲の見れる季節は秋で、ほかの季節には見られません。
羊雲は高積雲(こうせきうん)と呼ばれる雲のひとつで、斑状や帯状に小さな塊が群れをなしているように出来るものです。
白色で一部には灰色の陰影をもっています。
いわし雲の特徴
いわし雲は巻積雲(けんせきうん)と呼ばれる雲のひとつで小さな雲が群れをつくって出来る雲のことをいいます。
鰯の群れに見えることからいわし雲と呼ばれていて、この雲が発生すると鰯が大量になる兆しとも言われます。
うろこ雲、さば雲の特徴
うろこ雲、さば雲もいわし雲と同じ巻積雲(けんせきうん)です。
白色で陰影がなく非常に小さな雲片が群れをなして集まっている状態で、鱗や水面の波のような形状をしています。
このうろこ雲が出てくるときは悪天候になることを示しています。
温暖低気圧や熱帯低気圧、巻雲などの次に現れることが多いです。
実際の羊雲とうろこ雲、いわし雲の違いは?
このように羊雲とうろこ雲、いわし雲の違いは形はもちろんですが、根本的に雲の種類が違うと言うことです。
羊雲の高積雲とうろこ雲やいわし雲の巻積雲はよく似ていますが、大きく違った点として
・雲の出来る高さ
・ひとつひとつの雲の大きさ
・雲の薄さ
これら3点の違いがあります。
羊雲が中層2~7㎞に出来るのと比べ、うろこ雲やいわし雲の巻積雲は5~15㎞にできることが多いです。
雲の状態も羊雲は塊状なのに対して、うろこ雲といわし雲はさざ波状になっています。
そして雲の厚さも羊雲には厚みが感じられます。
国際記号としても羊雲はAcでうろこ雲といわし雲はCcと表示されています。
高積雲と巻積雲の見分け方ですが、親指を雲にかざしてみてはみ出すサイズでは高積雲で、隠れてしまうサイズだと巻積雲とされています。
これらの雲は自然災害や地震と関係ある?
羊雲やうろこ雲が出るようになってくるとよく「近いうちに雨が降り出す」と言われています。
特に羊雲は天候が崩れてくると言われ、なんとその降水確率は7割近くです。
羊雲のような高積雲は上空の低いところに発生する雲なので、雨を降らす積乱雲に連なって発生することが多いからです。
それで羊雲が発生すると「翌日には雨が降り出す」などと言われています。
他にも雲の隙間や形が列をなして浮かんでいるように見えているために、地震雲といわれたり、または不吉な出来事の前兆だとも言われることが多いです。
しかし、これには特に科学的根拠があるわけではなく、見た目からそう言われている為、そこまで意識する必要はありません。
むしろ地域によっては晴れた日に羊雲を見ると晴れの日が続くといった言い伝えもあるそうです。
そもそも地震雲って何?
先ほどの項でもお話しましたが、地震雲については基本的に科学的根拠はございません。
しかし、過去に大きな地震があった際に見られた雲というのがあったようなので、ここではそれら雲の特徴をご紹介させて頂きます。
雲の形としても色々とございますが、いわゆる地震雲といわれている雲は放射状や渦巻き状、直線状といった異常な形をした雲が見られるものが多いです。
気象的な雲と比べると、基本的に地震雲は移動することが少なく、同じ場所に長時間見られることが多いようです。
例えば、地震雲といわれる雲が発生したら、地震が起こる2週間前から直前の場合とされています。
中には竜巻型や帯状の飛行機雲と地震雲は見間違えてしまうことが多く、見分け方としては「飛行機雲はしばらくすると消えてしまうことが多い」ことに比べ、地震雲は長時間形を変えず消えないです。
雲の出来る高度としても飛行機雲の8000m~9000mに比べると地震雲が出来る高度は4000m~5000mにできます。
竜巻雲と言われる雲は通常の地震雲のそれよりももっと震源が近く、低い高度にできる雲です。
その種類としても雲と青空がはっきりと分かれる断層形地震雲は、雲と青空で空を分割したような形の雲です。
2~3日以内に地震が発生する割合も多く、その地震の揺れも大きいようです。
帯状形地震雲でも線のような雲で、まるで飛行機雲のような雲は雲の長さが長いほど、地震の発生が近い場合が多いです。
また、雲の幅が太く色が濃いほど発生する地震の揺れも大きい場合が多いです。
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