耳のお手入れってみなさんどのくらいの頻度でされていますか?
耳垢は放っておくとついつい溜まりがちですし、何しろ耳掃除自体が心地よいものなので頻繁にお手入れされている方もいらっしゃるでしょう。
しかし、実はたくさんやればいいというものでもなさそうです。
ここでは耳掃除の適切な頻度や正しい耳掃除のやり方についてお話しします。
目次
そもそも耳掃除ってやったほうがいいの?やらないほうがいいの?
ところで耳掃除ってなんのためにやるのでしょうか。
そもそもやったほうがいいのか気になるところです。
実は専門家によると耳掃除はする必要はない!しても月に一回程度でOK!なんだそうです。
これには結構びっくりですよね。
理由は耳の中には新しい皮膚が出来上がると、古い皮膚(耳垢)を外に出そうとする仕組みがあって、時間が経てば勝手に耳垢は外に出て行ってしまうからなんです。
また、耳垢には外からの菌の侵入を防いだり防虫効果もあるので、除去しすぎることで逆にこの作用が弱まってしまう為、かえって危険のようです。
耳掃除を頻繁にやることによって起こる危険
逆に耳掃除を頻繁にやると生じる可能性のあるトラブルについては、以下のようなものがあります。
耳の中にカビが生える?!
耳の中を耳かきでカリカリひっかきすぎることによって外耳道が傷ついてしまいます。
それによって化膿したり腫れたりという症状が起きてしまいます。
また、耳垢は本来菌から耳を守ってくれる作用があるので、耳掃除をやりすぎることによって耳の免疫力が低下し、最悪の場合はカビが生えてしまうんだそうです。
耳垢を奥に押し込んでしまう可能性がある
間違ったやり方で耳掃除をしてしまうと耳垢を取るはずなのに麺棒などで耳垢をかえって奥に押し込んでしまいます。
こうなると逆効果!
「耳垢塞栓(じこうそくせん)」と呼ばれる耳の奥が耳垢で塞がってしまう病気になる場合もあります。
でもやっぱり耳掃除やめられない!という方へ!正しい耳掃除のやり方
とはいうものの耳掃除って気持ちいいですよね。
なかなかやめられないという方のために耳を傷つけずにお掃除する方法についてお伝え致します。
ただ、一口に耳掃除とはいうものの耳のタイプによって掃除の仕方は異なってきます。
ここではタイプ別にオススメの耳掃除の仕方についてお伝えしますね。
乾性耳垢タイプ
こちらは耳垢がカサカサに乾いている「ドライ型」のことを指します。
乾いているので綿棒だと耳垢をうまく付着させることができず難しいです。
また、なかなか汚れを除去できないために強く皮膚をこすったりしてしまい、耳の中を傷つける原因にもなります。
ですので、こういったドライ型タイプの方へは耳かきでお掃除することをオススメします。
あるいは近頃は粘着性のある綿棒も売っているようなので、こちらを使ってみてもよいかもしれませんね。
湿性耳垢タイプ
湿性耳垢とは耳垢が湿っている「ウェット型」を指します。
この場合は湿っているので耳かきではなく綿棒でうまく絡め取りながら掃除するのがいいでしょう。
綿棒は皮膚にこすり付けるのではなくあくまで絡め取るようにすることを意識してくださいね。
耳かきほど先がとがっていないので、こすっても刺激は少ないと思われるかもしれませんが、ふわふわしていても、過度の刺激を加えるのは危険です!
またワイヤー式の耳かきや円状タイプの耳かきを使うのもウェット型の耳垢の人にはオススメです。
以上、耳垢のタイプ別お掃除方法についてお伝えしました。
いずれにしても耳かき、綿棒は1センチ未満の深さで入れることを心がけてください。
あまり深いところをカリカリと刺激しひっかくと、化膿してしまう可能性があります。
耳掃除はなぜ気持ち良いのか
耳掃除が気持ち良い理由は、耳の中にある「迷走神経」と呼ばれるものが理由なようです。
迷走神経とは脳につながる末梢神経の一つで、第10番目の脳神経にあたり感覚繊維と運動繊維を持ちます。
この部分を刺激することによって快感を感じるので、耳かきをすると気持ち良くなるんだそうです。
また、耳掃除をすると咳が出るなんていう症状をお持ちの方もいます。
この症状も迷走神経を刺激することによって起こっているそうです。
まとめ
毎日お風呂上りにしていた耳掃除、実はそんなにやらなくてもよさそうです!
正直、最初やらなくていいと調べたときは驚きを隠せませんでしたが、かえって危険にしているのであればやる意味はないですね。
でも習慣化しているものですし、いきなりやめるとなると気持ち悪くて難しいかもしれませんが(笑)
それでもどうしても耳掃除をしたい!という方は上記の要領を守って慎重にお手入れしてくださいね。
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