赤ちゃんへの授乳期間は、母乳育児をしているお母さんにとってはあたまを悩ませることのひとつではないでしょうか。
わたしは1歳8ヶ月の子供が居ますが、まだ母乳を与えています。
わたしとしては早く授乳を終えたいのですが、子供が非常に強くおっぱいに執着しているので断乳することも難しくてここまで来てしまいました。
ただ、特に次の子供を急いでいるわけでもなければ、元からお酒もタバコもやらないですし、薬を飲むこともそうそう無いので特に問題はないのですが、やはり体力的に辛いなと感じる時は多々あります。
そこで今回は
・赤ちゃんの授乳期間についていつまで与えて、期間は長いほうがいいのか
・授乳期間が長いことで起こる影響や注意点
こちらの二点ををご紹介したいと思います。
目次
赤ちゃんの授乳期間はいつまで?長いほうがいい?
日本では、基本的に1歳前後で授乳期間は終了という考え方が一般的です。
そのため1歳半を過ぎていても授乳をしていると「えっ、まだあげているの?」と言った声を聞くことも多くあります。
現に1歳半健診のときに保健師さんから「もう母乳は与えなくていいので断乳してください」と言われましたからね。
しかし、世界保健機関(WHO)では「母乳は離乳食が完了していても2歳以上になるまで頻繁に欲しがるだけ与えましょう」というガイドラインがあります。
実は日本では常識として「母乳の栄養は半年でなくなる」とか「1歳を過ぎて授乳しているのは良くない」などの情報が氾濫しています。
しかし本当は母乳の栄養がなくなることはないですし、子供の精神安定作用もあるため非常に重宝するものとなりますので、日本の常識=迷信となってしまっていますね。
1歳を過ぎた後でも、実は母乳は子供に必要な栄養素の3分の1が含まれているのでどんどんあげたほうがいいんです!
また授乳期間が長いと、更年期障害や乳がんの発症率が下がるとのデータもあります。
こういう話を聞くと、ちょっと体力的に辛くても授乳を頑張れる気がしてきますよね。
授乳期間の長さによる影響は?
では授乳期間が長いことによる影響としてはどのようなことがあるのでしょうか。
メリットとデメリット両方見ていきましょう。
メリット
子供の精神的安定が得られ、母子のスキンシップが増えます。
また月経が起こりにくいので卵巣や子宮をゆっくり休めることができます。
そのため、女性特有のがんの発症率を下げます。
母乳を長期与えることで、それに比例して免疫力や感染予防に良い効果が期待できるとのデータがあります。
また子供の肥満などを防止するはたらきもあります。
デメリット
一方デメリットは、お母さんの体力的な問題です。
母乳育児を続けているとなかなか子供が夜にグッスリと寝てくれないという点があります。
そのためお母さんも夜間授乳するのに起きなければならないので、体力的にも精神的にもちょっと辛いんですよね。
あとは周囲の人たちの視線でしょうか。
先ほどもお話しした通り、日本では1歳前後で卒乳!という考えがまかり通っています。
そのため2歳過ぎてまだ母乳を飲んでいると「まだあげてるの?」「そろそろやめたら?」などの心無い言葉を浴びせられることもあるでしょう。
でもあくまで卒乳は赤ちゃんのタイミングに合わせておこなうのがベストです。
周囲の言葉に翻弄されることなく、しっかりと授乳を楽しんでいってくださいね。
授乳期間で注意したいところ
先ほどのデメリットと似たような点があるかもしれませんが、授乳期間が長いことで注意したいこともいくつかあります。
まずは、虫歯の問題です。
寝る前に授乳の習慣がある子供は前歯が虫歯になりやすいとのデータがあります。
そのため、なるべくなら夜間授乳は控えたほうが良い…という考えになるのですが、実は夜間授乳は母乳の分泌を促すためには必要なことなんですね。
母乳を分泌させるホルモンは特に夜間多くなるのが特徴なのです。
長期に渡って授乳期間を設けていく場合は、しっかりと夜の授乳を頑張っていかないとなかなか難しいことがあります。
ただ、その場合はやっぱり虫歯が気になりますよね。
実は母乳自体が虫歯の原因になるわけではなく、他の食事の食べかすなどが歯についたままの状態で母乳を飲みながら寝るとリスクが高まるということなんです。
日頃から甘いものをとらせないようにするなど、授乳を長く続けていくには日常生活から気をつけていく必要があります。
授乳ライフが、母子ともに楽しく良い思い出になりますように。
コメントを残す