足は体の中で常に体重がかかっている大事なところですが、同時に机の角にぶつけたり走って酷使しすぎたりとよく痛める場所でもあります。
そんな足の指を骨折してしまうとどのような症状が出てしまうのでしょうか。
もしかしたら気づかないこともあるでしょうし、仮に放置していたらなんか問題が起きてしまうものなのか気になるところです。
この記事では足の指の骨折について紹介します。
目次
足の指の基本構造!骨折しやすいのは一体どこ?
足の指を曲げてみるとよくわかりますが、足の指は親指は二本の骨と一つの関節で、それ以外の指は三本の骨と二つの関節からできています。
これは手の指の構造と全く同じで、三本の骨を先端から「末節骨」「中節骨」「基節骨」と呼びます。
親指は二本の骨しかありませんが、これは中節骨が無く末節骨と基節骨から成っているからです。
足の指の骨折ですが、足の指は普段は靴に守られているため骨折することはあまりありません。
そのような足の指の骨折の中で多いのが裸足のときに机の角に小指をぶつけて起こる骨折です。
このときに足の骨のうち基節骨が折れることが多いです。
これはてこの原理で、足の指の先端をぶつけたときに一番強い力がかかるのが基節骨の根元の部分だからだと考えられます。
足の指の骨折のサインは?実はわかりにくい?
骨折が起こると、骨折を起こしている周囲の関節が動かなくなってしまったり、強い痛みを伴うことが普通です。
例えば手の指を骨折すると手が自由に動かせなくなりますし、ものを持とうとすると鋭い痛みが走ったりします。
しかし足の指の骨折はこのような症状がでることは少なく、なかなか気づかないものです。
これは足の指は手の指や体の他の部位のように自由にグニャグニャ動かすということが少ないためです。
そして、体重がかかっているといってもその体重は両足のかかと、他の指などに分散されてしまうため、骨折している部位にかかる力は実はかなり軽減されています。
そのため足の指を骨折してレントゲンでは真っ二つにきれいに折れていたとしても、本人は少しぶつけて腫れているだけだと思っていたり、ねんざしているだけだと思っていることが少なくないようです。
骨折した場合の主な症状は、
・骨折して腫れたため靴が入りにくくなった
・少し足に違和感がある状態が長く続く
・足の指が少し曲がっている気がする
といった骨折の割りに軽い症状がほとんどのようです。
足の指の骨折はどのようにして治療する?病院に行った方がいい?
骨折の治療に共通することは、骨を正しい位置に戻して固定して安定させ安静にしていることです。
腕の骨折の場合は添え木を添えて骨を正しい位置に戻して固定した後にギプスで巻いて更に固定します。
しかし軽い足の指の骨折の場合には隣の足の指を添え木代わりに使って固定することもあり、このときには骨折した足の指とその隣の足の指をテープで巻いて固定するだけですみます。
骨折が大きい場合には、アルミの板を足裏から指に添えて固定します。
どちらのケースでも足の指をギプスで巻くなど強い固定が必要なことは少ないようです。
これらのケースは2〜4週間で骨折が治ることがほとんどです。
骨折の中でも足の指が大きく曲がって変形している場合には、お医者さんの手で足の指を正しい位置に戻して、アルミ板で固定を行い、更にギプスで巻いて固定することもあります。
軽い骨折の場合にはかなり簡単な処置ですむため病院に行かなくても自分でなんとかできそうな気もしまてしまします。
しかし、どれくらいしっかり処置をした方がいいかというのはお医者さんの知識と経験で判断されるものなので素人判断で病院に行かないというのは危険なようです。
特に、成長期の骨折、痛みの強い骨折、明らかに見た目が変形している骨折の場合は大事をとって病院に行くようにしましょう。
また、レントゲンでは骨はくっついて骨折は治っているのに腫れがひかなかったり指の動きが悪いことがあります。
これは骨がくっついてもまだ炎症が後を引いているためで、骨折が治ってしばらくすれば炎症も治まるのでしばらく様子を見てみましょう。
動きが悪い場合は腫れのせいであることも多く、腫れがひけば動きも良くなることもありますが、中にはリハビリが必要なケースもあるようです。
骨折を放置したらどうなる?しばらくして気づいた場合は?
足の指の骨折は気づきにくいものですが、気づかずに放置していたらどうなってしまうのでしょうか。
大抵の場合は問題なく治り、骨がくっつきます。
特に骨折かどうか分からない程度のものであれば何の問題も無く治ることがほとんどなので安心していいようです。
場合によっては軽く変形したまま曲がってくっつくこともあり、見た目には不格好になってしまいますが機能の面では問題ないことがほとんどです。
また、骨折してしばらく経ち、何かおかしいと思いもしかして骨折ではと気づいた場合はどうすればいのでしょうか。
このときはある程度は骨の再生がもう始まっているのですが、気づいた時期によってはまだ再生した骨が柔らかく矯正ができる場合が多いようです。
ですので、すぐに病院にかかり骨折かどうか確かめてもらいましょう。
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