そろそろ夏本番!
この季節になると、夏特有のお祭りやイベントに胸がワクワクしてくる方も多いのではないでしょうか。
特に子どもたちにとって、お祭りや縁日に出てくる屋台はお楽しみのひとつと言っても過言ではないでしょう。
私も小さい頃からお祭りや縁日が大好きで、近所でお祭りがあると聞くと、屋台目当てに親によく連れてってくれとせがんだものです(笑)
そして、縁日などの屋台に必ずあるのが金魚すくい。
毎年、今日こそは取ってやる!なんて意気込んで1匹もすくえず、屋台のオジさんにオマケしてもらった、なんて経験をお持ちの方もいらっしゃることでしょう。
金魚すくいに熱中する子どもたちはさておき、アタマが痛いのはお父さん・お母さん。
私の場合、縁日に行くたびに母親から『今回は金魚すくいはやめてね』と言われるものの、毎回必ずチャレンジしてオマケの金魚を連れて帰ってくるので、いつしかお祭りの前日には金魚の飼育セットが完備されているようになりました(笑)
しかし、お祭りに行った子どもたちにいきなり「金魚とってきたよ」と言われると、困ってしまいますよね。
とくに、水槽に入れるお水の準備に苦労した親御さんもいるのではないでしょうか。
そこで今回は、金魚の飼育のためのお水の準備方法、特に水道水のカルキ抜きの方法についていろいろ調べてみました!
今年こそ、急な金魚の登場にあわてることなく対処していきましょう!!
そもそもカルキってなに!?どうして抜く必要があるの?
よく、金魚を飼う時『水道のカルキを抜く』という言葉を耳にしますよね。
そもそも、このカルキってなんなんでしょうか?
水道水に含まれているこのカルキとは『次亜塩素酸カルシウム』のことを言います。
日本語では『塩化石灰』と言われていますが、ドイツ語の『クロームカルキ』を略してカルキと呼ばれることが多いです。
もっとわかりやすく言えば、水道の水には消毒のために『塩素』が含まれているということです。
塩素と聞いてビックリされる方もいるかと思いますが、水道水に含まれているカルキは非常に少なく、人体には全く影響はありません。
しかし、体の小さい金魚たちにとってこのカルキは有毒になります。
そのために、飼育の際には水道水のカルキ抜きが必要になってくるワケですね。
カルキを抜く方法とは!?どれくらいの時間が必要なの!?
では、どうやってカルキを抜けば良いのでしょうか?
カルキ抜きの方法をいくつかご紹介します。
水をくみ置きしておく!
カルキは基本的に、水を汲んで放置しておけば時間が経つにつれ少しずつ抜けていきます。
昔よく縁日に行く前に、お母さんが水道水をくみ置きしていた、なんて経験をお持ちの方もいるかと思いますが(私もその1人ですが…)、これが一番知られているカルキを抜く方法で基本の方法だと思います。
では、くみ置きの場合はどのくらい放置すれば、カルキは抜けるのでしょうか。
くみ置きの場合だと、屋外では6時間以上、屋内では2~3日ほど時間がかかると言われています。
なぜ屋外と屋内でこれほどの時間差ができるかというと、日光に充分当てることで塩素はどんどん抜けていくのです。
ただし、この方法はどちらにせよ時間がかかります。
また、真夏の太陽にさらされた水は水温が上昇しています。
水温の違う水に金魚をいきなり入れると、ショックから弱ったり、時には死んでしまうことがあります。
この方法でカルキ抜きをする場合には、かなり前もって準備する必要があると言えそうです。
水道水を沸騰させる!
水が沸騰してから、さらに10分ほど沸騰させたままにしておくとカルキは抜けます。
あとは冷ませば使えるのですが、煮沸の最大の問題は、カルキと一緒に酸素まで抜けてしまうこと。
たんに煮沸しただけの水に金魚を入れると、窒息してしまいます。
大切なのは、冷めた水の中にエアレーションを入れておくことです。
エアレーションとは空気を水中に送るポンプのこと。
出典:[]https://tochiotome.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2012/06/04/120614.jpg[]
金魚などが飼育されている水槽の中で、ずっと泡が出ているのを見かけませんか?
あれがエアレーションです。
水槽の中に入れることで、水中の酸素の供給に役立ちますので、水道水のカルキ抜きと同時に購入しておいたほうが良いでしょう。
中和剤を使う
現在、もっとも効率的に短時間でカルキ抜きする方法は、市販の中和剤を使うことでしょう。
『ハイポ』とも呼ばれているこの中和剤ですが、ハイポとは『次亜硫酸ナトリウム』の英語名を短縮した呼び方です。
このハイポはすぐに水に溶けますし、あっという間に塩素を中和するのでかなりお手軽なカルキ抜きの方法と言えるでしょう。
また、ハイポは値段もお手ごろで、ホームセンターや熱帯魚を扱っているペットショップ、最近では100円ショップでも購入することができます。
もし、カルキ抜きする時間がない場合や、子どもが急に金魚を持って帰ってきた場合などは、ハイポを使ったほうが賢明と言えそうです。
いかがでしたか。
夏の思い出でもある、すくってきた金魚。せっかくならできるだけ長く育てて行きたいですよね。
金魚をうまく育てるには水質管理が重要になってきます。
良い水に恵まれると病気にかかりにくくなりますし、大きく育てることも可能です。
そのための第一歩として、上手に水道水のカルキ抜きをしてみてくださいね!
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