オシャレな鞄を持っている人は多いと思いますが、意外ときちんと手入れをしないとカビが生えてボロボロになってしまうことがあります。
特に革製品はカビやすいのですが、その他布製品やナイロン製でもカビが発生することがあるのです。
少し保管をきちんとできなかったなどで、すでに鞄にカビが生えてしまったときにはどのようにカビ取りをしていけば良いのでしょうか?
そこで今回は鞄のカビ取り方法が知りたい人に向けて革や布、ナイロンと素材別にやり方をご紹介していきます。
目次
鞄にカビが生えやすい原因とは?
ちょっとほったらかしにしていた鞄を久しぶりに持とうと見てみたら、カビが生えていてヤバイことに!
そうなるとかなりテンションも下がってしまいますし、何より今後使えるのか不安になってしまいますよね?
しかし、そもそもなぜ鞄にカビが生えてしまうのでしょうか。
カビの生えやすい条件とともに、4つの原因をご紹介していきましょう。
風通しの悪い場所に保管したため
使わない鞄はクローゼットなどの閉鎖された空間にしまっておく人が多いですが、ここに落とし穴があるのです。
閉鎖された空間は風通しが悪く、カビが発生しやすい条件の湿度が高くなる傾向にあります。
また冬は寒くなって結露をしてしまい、その水気からカビが生えてしまうこともあるんですね。
そして夏は温度がとても高くなってしまって、高温多湿というカビが好む環境になってしまうというわけです。
鞄は風通しの良い場所に保管するのが一番なので、クローゼットにしまう場合でも週に一度以上は外に出してあげると良いでしょう。
革製品自体にカビの原因となる物質が含まれているため
鞄の素材の中でも特にカビが生えやすいのが革製品ですが、これには理由があります。
革製品の鞄には、カビが好むタンニンや油脂成分がはじめから含まれているのです。
そのため、ただでさえカビが発生しやすい状態にあるというわけですね。
また革製品の手入れに用いるクリームも、実はカビのエサとなっている可能性もあるので油断はできませんね。
カビが生えるのは、革製品の鞄の宿命と言っても良いのかもしれません。
手の汚れや油が付着したため
手は見た目が綺麗でも、実は手垢などの汚れや油分が付着しています。
鞄を取り扱う際に手でベタベタ触ってしまうと、そこからカビのエサとなる油分や汚れが移ってしまうのです。
そのため手が直接触れる持ち手の部分や、ポケットの入り口などが一番カビが発生しやすい傾向にあるのです。
なるべく手で触ったところは拭き取りをしたり、冬場は手袋をして持つようにすると良いでしょう。
適度に陽に当てなかったため
鞄にカビが生える条件として高温多湿、そして菌の繁殖などが挙げられます。
そのため太陽の光に当てて紫外線を浴びさせることで、殺菌作用と乾燥の効果があるのです。
カビが生えやすいのは適度に陽に当てずに日陰に置いたため、ジメッとしてしまうためなんですね。
紫外線の強い12〜14時あたりに天日干しをすることで、かなりカビ対策ができるのでたまにはクローゼットや押入れの中から出してあげましょう。
革製品の鞄のカビ取り方法
革製品の鞄のカビ取りを手早く安くおこなうには、手作りで重曹を混ぜた水を作りましょう。
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水100mlあたり小さじ1の重曹を混ぜて、スプレー容器に入れるだけで簡単にお手入れ用の液ができてしまいます。
革製品の鞄でカビが生えているところにサッとスプレーして、乾いた布で拭き取っていくだけというお手軽さも嬉しいですね。
また重曹で拭き取った後の変色を防ぐために酢とオリーブオイル、水を混ぜた油分を含む液を塗り込んでおきます。
こうすることで革に油分を与えることができ、光沢感や素材の維持ができるのですね。
家庭にあるような材料で革製品のカビ取りやお手入れができるなんて、嬉しいですよね!
ただ重曹水で取りきれないような根の深いカビの場合は、やはりカビ取り専門の業者さんにお願いした方が確実です。
どうしても綺麗にカビ取りをしたい場合や高級な鞄のお手入れをする場合には、多少の金額を支払っても業者さんを利用した方が良いでしょう。
布製品の鞄のカビ取り方法
布製品の鞄はカビが付くとニオイが気になる人が多く、なかなか洗えないので使うたびに気になるものです。
そんな布製品の鞄のカビ取りとニオイ取りを両方おこなうには、ベンジンを使った方法がおすすめです。
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布製品についたシミを取るのに活躍するベンジンは、同時に染み付いたニオイも取り去ってくれるんですね。
ただしこちらは作業中ベンジンのニオイが気になるので、必ず換気をしながらマスクをしておこなうようにしましょう。
雑巾にベンジンを含ませてカビの発生したところをトントン叩きながらこすり取っていくのですが、まずは底の部分でベンジンによる変色などがないかをチェックすると良いでしょう。
また布製品の鞄にカビが発生するのを抑制する方法があるのですが、こちらは天然成分のアロマを使っていきます。
やり方はティートリーやレモングラスのアロマオイルとエタノール、精製水を混ぜたものをスプレーしておくだけ!
天然成分なので布製品の鞄を傷めることなく、優しい防カビ効果が期待できます。
こまめにアロマスプレーをかけて、天日干しをすることでカビの菌の発生を抑えることができるので是非試してみてくださいね。
ナイロン製品の鞄のカビ取り方法
ナイロン製品の鞄はお手入れも簡単で、革などに比べると保管がしやすいのですが…それでもやはりカビが生えてしまうケースもあります。
ただお手入れがしやすい分カビ取り方法も細かいことを気にしなくて済むので、簡単にできますよ!
必要なものは酸素系漂白剤で、衣類用のワイドハイターなどがポピュラーでしょうか。
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塩素系と比べると変色の心配がなく、安心して使うことができます。
桶に塩素系漂白剤を大さじ2杯入れて、その上から熱いお湯を入れていきましょう。
お湯が熱いうちにナイロン製の鞄を入れてつけ置きして、2時間ほど放置してください。
だんだんとカビが剥がれてくるので、その様子によって時間を加減してみてください。
もしカビがこびりついていたら、使っていない歯ブラシなどを使って細かい部分を落としていくと綺麗になってきます。
カビが取れたことが確認できたら洗濯ネットに鞄を入れて、洗濯をしていきます。
できればソフトコースで洗うと、脱水もマイルドにしてくれるのでダメージがより少なくなりおすすめです。
干すときには天日干しで、風を当ててよく乾燥させてくださいね。
日陰干しの場合でも風通しだけは良い場所に干すようにして、湿気をどんどん追い出すようにしましょう。
まとめ
鞄のカビ取り方法が知りたい人に向けて革や布、ナイロンと素材別にやり方をご紹介してきましたが、いかがでしたか?
鞄はいろんな素材でできていますが、どれも風通しの悪い場所で補完をしているとカビが発生する可能性があります。
特にカビは高温多湿を好むので、クローゼットや押入れの中は絶好の繁殖場所なのですね。
そのためこまめに風通しの良い乾燥した場所に移動して、カビの発生を防ぐ必要があるのです。
もしカビが生えてしまったときは革製品は重曹水、布製品はベンジン、ナイロン製品は酸素系漂白剤を使って落としていきましょう。
カビが生えてから対処するよりも、生えないように予防することが一番鞄を長持ちさせます。
天日干しにしたりして、カビが発生しないようにお手入れをしながら補完をしていきましょう。
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