顎が出ていることをしゃくれと言って、テレビでお笑い芸人さんなどがよくいじられたりしていますよね。
冗談にできるタイプの人はいいですが、深刻に悩んでいる人にとってはとても大きい問題です。
この顎がもうちょっと短かったら…顎が出ていなかったら…
整形するしか手がないと思って諦めている人も多いと思いますが、この記事ではしゃくれを軽減する方法を紹介します。
目次
そもそもしゃくれの原因って何?
しゃくれの原因の一つは骨です。
欧米系の外国人の方には、アジア系の人たちとは違って顎の作りががっしりしているので、顎そのものが前に出ている方も大勢います。
こういったタイプのしゃくれは顎の骨の作りによるものなので努力で矯正することは難しいと言えます。
もう一つのケースは顎の骨が出ているわけではなく、顎の骨が前の方で固定されているものです。
顎を動かしてみるとわかる通り、顎はかなり自由に動きます。
これは顎の骨は顎関節のみでそれ以外の顔の骨と繋がっているためですが、この顎関節の動きが硬くなり前方で固定されている場合には、骨格そのものには問題ないのに顎が前に出てしゃくれてしまいます。
顎関節が原因かどうか判断するのは難しいですが、チェックポイントとしては
・両親や他の兄弟と見比べてみる
・自分自身の姿勢
・歯並び
・顔の左右対称性
これらをチェックしてみることが挙げられます。
骨の成長は遺伝で決まる部分が大きく、そのため両親や兄弟は誰もしゃくれていないという場合には本来の骨の問題ではなく顎関節の問題である可能性が大きいと言えます。
また、顎関節が前方で固定されてしまうのには日頃の姿勢や筋肉の使い方に問題があることが多いです。
顎の骨に影響を与える悪い習慣とは?
猫背で姿勢が悪い人、いつも口が半開きの人、顔の右と左でバランスが崩れている人などは日々の行動のせいで骨格に歪みが生じている可能性があります。
私たちの体の歪みは日々の生活から形作られるものがほとんどです。
例えば右利きの人であればどうしても体の右側の筋肉が発達しがちなので体が右側に歪みやすいです。
いつも右側にトートバッグをかけるという方の場合には右肩が上がった状態になりやすいなど、生活の中で生まれた習慣が癖になり体がそれに合うように少しずつ歪みが生じてきます。
顎の場合には一番影響を与えるのは食事です。
顎関節を触りながらものを噛んでみるとわかると思いますが、ものを噛むときには顎の関節は大きく動き、顎の周りの筋肉も力強く動きます。
そうすると、食事でものを噛むときにどうしても右側だけで噛む癖がある場合には、右側の筋肉だけが力強く発達してしまい、顎の骨が右側に引っ張られて左側が前方に出てきます。
また、歯の噛み合わせもとても大事で、噛み合わせが深くない方や、受け口と言って上の歯ではなく下の歯の方が前に出てくる噛み合わせのような場合にはどうしても噛むときに顎が前の方に出てきてしまいます。
顎関節に力が一番かかるのが何かを噛んだときなので、このような場合には顎が前方に出るように筋肉が発達していきます。
特に噛み合わせは、食事以外でも強い力を出すときに歯をくいしばったり、寝ている間に歯をくいしばる癖のある人もいるため、顎関節に与える影響はとても大きいので注意しましょう。
噛むという動作以外にも顎の骨格を歪める行為は幾つかあり、ほおづえをついたり、寝ている時に横を向いて寝たりということでも顎に片方から力がかかります。
しゃくれの矯正方法は?
矯正のためには前述した顎の骨格を歪めてしまう要素をできるだけ排除することです。
そういった排除する方法をいくつかご紹介していきます。
①噛み合わせが悪い場合には歯医者にかかるようにしましょう。
歯並びの矯正は子供のうちの方がいいと言われますが、最近は大人の歯列矯正も十分効果があることがわかっており実際に矯正をしている方も増えてきています。
様々な方法があるので、歯医者に言って相談してみるといいでしょう。
②顎に力が加わる動作は極力なくすか、左右平等に起こるようにしましょう。
ほおづえをつく癖のある人はその癖をなくした方がいいですし、食事のときは左右平等に噛むようにしましょう。
また、横になってテレビを見るとどうしても片側だけに力がかかってしまうので椅子に座ってみたり、寝るときには仰向けで寝るか、左向き右向きと交互に変えて寝ることも大事です。
③マッサージも補助的に用いることができます。
骨格の歪みによるしゃくれの場合にはどうしても筋肉が硬くなっていることが多いのでそれをほぐして動かしやすくするのが目的です。
顎のリンパは顎から耳の下、首という流れで通っているので顎の真ん中から顎骨を通って首筋の方まで柔らかくなぞるようにマッサージしてあげます。
これは筋肉を柔らかくするだけでなく小顔効果もあり一石二鳥なので是非取り入れてくださいね。
矯正できる範囲にはどうしても程度が出てくるので、矯正してもまだ気になるという方は病院に相談してみましょう。
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