いけないと思いつつも、美味しい料理を目の前にしてしまうとつい食べ過ぎてしまいますよね?
お腹が苦しくなってひと息ついていると、突然やってくるしゃっくりの嵐…。
食べ過ぎの状態でしゃっくりが止まらなくなると、食べたものが出てきそうになりますよね。
でもどうして食べ過ぎの時にしゃっくりが出るのでしょうか?
そこで今回は食べ過ぎの時にしゃっくりが出るのはなぜなのか、そして予防方法も同時にご紹介します。
目次
しゃっくりはそもそもなぜ出るの?
しゃっくりが出るのは、肺よりも少し下に位置する横隔膜という筋肉が何らかの原因で痙攣を起こすためです。
横隔膜の痙攣でなぜあんな「ヒック」という変な声が出てしまうのかというと、しゃっくりが出る瞬間に声が出る部分の声門が閉じてしまうためなんですね。
でもしゃっくりが出てしまうと、お腹が痛くなったり苦しくて食べ過ぎの時は特に辛いですよね?
通常しゃっくりが出ても5〜10分くらいで自然におさまってきますが、何時間も続く場合は何かしらの問題がある場合があります。
考えられる病気としては横隔膜の腫瘍や脳の病気、肺炎などが当てはまります。
すぐにおさまるようなら、基本的に放置していてもかまいません。
またしゃっくりは何もしなくても出ることがありますが、実は食べ過ぎたときに起こりやすい傾向にあるのです。
これは胃と横隔膜の位置が近いことから、食べ過ぎることで刺激が加わることが原因だと考えられています。
食べ過ぎの時にしゃっくりが出る5つの原因
食べ過ぎた時にしゃっくりが出やすいのは、どのような原因があるからなのでしょうか?
普段何気なくやってしまっている食事の仕方が、しゃっくりを誘発している可能性があるんですね。
では、食べ過ぎの時にしゃっくりが出る5つの原因を見ていきましょう。
食べ終わるのが早い
さっき食べ始めたと思ったら、もうお皿がカラ!なんてことはありませんか?
食べ終わるのが早い、いわゆる早食いの人は胃腸に食べ物が一気に入ってくるので横隔膜に刺激が加わりやすい傾向にあります。
イメージとしては胃がビックリして、横隔膜に影響を与えてしゃっくりが出てしまうという感じですね。
自分で早食いだと自覚がある人は割と少なく、他の人に指摘をされて初めて気付く人も多いです。
人と比べて食べ終わるスピードが早い場合には、他の人に合わせてゆっくり食べるようにしましょう。
冷たいものを食べ過ぎた
内臓は基本的に温かいので、そこに冷たい食べ物や飲み物が入ってくると横隔膜が刺激されてしゃっくりを起こします。
冷たいお酒を飲むと、その後にしゃっくりが出たという経験はありませんか?
これは冷たいものが胃に流れてきて、近くの横隔膜に影響しているためなんですね。
夏場などつい冷たすぎるものを食べ過ぎてしまいますが、しゃっくりが出やすくなることを考慮しておきたいところです。
辛いものなど刺激物を食べ過ぎた
辛いものなど刺激物を食べ過ぎてしまうと、胃腸に負担がかかってしまいます。
胃腸に負担がかかるとすぐ近くにある筋肉の横隔膜も刺激を受けて、しゃっくりが出やすくなってしまうのです。
少しスパイス程度に辛いものを食べる分にはあまり心配はいりませんが、激辛料理などを一品丸々食べた場合には注意が必要です。
辛いものなどの刺激物は胃腸だけでなく、食道にも負担がかかるので程々にした方が良さそうですね。
食事中に炭酸飲料を飲んだ
食事中に炭酸飲料を飲むと、通常よりも胃腸に強い刺激が加わってしゃっくりを引き起こしやすくなります。
炭酸飲料を飲むとお腹が膨れるので、食べ過ぎた状態と近い胃腸の刺激感があります。
また炭酸飲料は冷えていることが多いので、より冷たいものが胃腸と横隔膜を刺激してしゃっくりが起こる可能性が高くなるのです。
炭酸飲料は微炭酸くらいならば問題ありませんので、食事中に強炭酸を飲むのは避けましょう。
喋りながら食事をした
喋りながら食事をすることは良くないの?と不思議に思うかもしれません。
しかし必要以上に喋りながら食べることは、食事とともに空気を飲み込んでしまう可能性が高くなるのです。
そうなるとあまり食べていなくても思ったよりお腹がいっぱいになって、胃腸が膨れるので横隔膜に影響が出ます。
そうするとしゃっくりが出やすくなってしまうので、ある程度喋りながら食事を楽しむのは良いことですが程々にしておいた方が良さそうですね。
あるいは食事と食事の間に話すようにして、口にものが入った状態では話さないのが良いでしょう。
しゃっくりが出ないようにする3つの食事方法
しゃっくりが出ないようにするには、食事の仕方を見直す必要があります。
せっかく楽しく食事を楽しんでいたのに、しゃっくりが出て気分が悪くなるというのも嫌ですもんね。
それでは、しゃっくりが出ないようにする食事の仕方を3つご紹介します。
食べ過ぎに注意する
食べ過ぎはしゃっくりが出やすくなるばかりか、しゃっくりが出た時にとても苦しい思いをしますので注意しましょう。
いつも腹八分目くらいを心がけることで、しゃっくり以外の健康効果も望めます。
腹八分目とはまだあと一品くらいは食べられるけど、このくらいでセーブしておこうというくらいの食事量を言います。
お腹いっぱい食べるのはたまになら良いですが、毎回だと胃腸にも負担がかかるので気をつけましょう。
しゃっくりと胃腸の調子は横隔膜が近いことから密接な関係があるので、胃に負担がかかる食べ過ぎは要注意ですね。
ゆっくり食べる
早食いは胃腸に負担がかかるのでしゃっくりが出やすくなり、あまり良いことだとは言えません。
そのためゆっくり食べるのを意識していけば、食べ過ぎによるしゃっくりを防げます。
早く食べる人は通常よりも多い量のご飯を食べていることが多く、よりしゃっくりが出やすい傾向にあります。
ゆっくり食べるポイントは良く噛んで食べることで、一口につき20回くらいを目標に咀嚼回数を増やせば胃腸への負担がかなり減ります。
胃腸への負担が減れば横隔膜への刺激もほぼなくなり、しゃっくりの頻度を減らすことができます。
冷たいものを一気に食べない
食べ過ぎによるしゃっくりの中でも一番頻度が高いのが、冷たいものを食べたことによるものです。
そのためいきなり冷たいものを一気に食べるのは避けて、まずは常温から徐々に慣らしていくようにしましょう。
ただお酒の席などではいきなりキンキンに冷えたビールを流し込むことが珍しくないので、ある程度しゃっくりが出やすくなるのは仕方ないのかもしれませんね…。
普段の食事の中では常温から温かいものをまずは取り入れ、胃腸に優しい食事の仕方を心がけましょう。
まとめ
しゃっくりは、肺の下にある横隔膜という筋肉が痙攣することで起こります。
食べ過ぎは胃腸に負担がかかる行為なので、近い位置にある横隔膜にも刺激が加わってしまうんですね。
食べ過ぎの他にも早食いや冷たいもの、刺激物を食べたことでしゃっくりが起こりやすくなります。
食事の際はゆっくり、そして冷たいものや刺激物を避けて良く噛んで食べるようにしましょう。
するとたとえ食べ過ぎても、しゃっくりが出る頻度を下げることができます。
普段からついやりがちな食事の方法を少し見直すだけで、簡単に予防ができるので是非実践してみてくださいね。
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